今回の知多散歩は、我々の所属する砂川店のすぐ近く、
武豊町にある『合名会社 伊藤商店』さんへお邪魔しました(★`・ω・)ゞ
武豊町といえば、味噌・溜造りが盛んな町として知られていますよね。
私も武豊町に住んで早や○年・・・味噌・溜造りが有名なのは知っていましたが、
詳細はあまり知らずに過ごしていました。
合名会社 伊藤商店さんに伺ったきっかけは、3月に有楽グループ全店で、
知多半島の商品を景品として取り扱った際、合名会社 伊藤商店さんの商品、
『傳右衛門 なめ茸』各種も販売させていただいて、
なんと!ご近所にある醸造蔵の商品という事を知ってビックリ!
以前から、地元の醸造蔵へ知多散歩で見学に行こうかと話していましたので、
これは行くしかない!と、さっそく電話で見学の予約をさせてもらいました(●’∇’)♪
場所は一応調べてきましたが、有楽砂川店からの道のりがやや不安でしたので(笑)、
ナビをセットし、合名会社 伊藤商店さんへ向かいました。
途中細い道に入り、醸造蔵が立ち並ぶ中、合名会社 伊藤商店さんを発見♪
駐車場に車を停め、看板を頼りに入口へ向かいました♪
敷地内には販売所もあり、味噌、溜、もちろんなめ茸も、様々な商品が並んでいます。
TVの取材が来ていたり、以前には、元サッカー選手の“ヒデ”こと中田英寿さんが、
プライベートで訪れたこともあるそうで驚きですΣヽ(゚Д゚○)ノ
近年は海外にも出荷しているそうで、世界に通ずる人気の高さが伺えますよね。
醸造蔵の入口に案内してもらうと、
味噌のような、醤油のような、何とも言えない、熟成された大豆の良い香りで満たされています。
豆味噌が出来るまでのポスターを見ながら、丁寧に説明していただきました。
豆味噌、溜の原料は、国産大豆と天日塩のみを使用し、
大豆の種類によって浸水時間を変えるなど、人の手による微調整がいくつもあります。
一般的な味噌、醤油と違い、麹から全てを大豆で作っているので、
小麦アレルギーの方でも、安心して使うことが出来るそうです!これは知らなかった!
小麦粉不使用の食品、グルテンフリーも注目されているので、
健康志向の高い皆さまにも、猛プッシュしたい食品です。
説明を受けながら、醸造蔵の内部へ・・・
大きな杉桶がたくさん並ぶ中、どんどん奥まで歩いていきます。
この日は少し寒かったですが、また違ったひんやりとした空気が漂います。
杉桶が作られたのは明治時代が多いそうで、約二百年物!歴史を感じさせます。
杉桶は大きく分けて、側板と底板、箍(たが)の三つで作られています。
側板と底板を締め付けるのが箍の部分で、この箍が重要な役割をしていて、
一番負担が大きく、『たがが外れる』という言葉の由来は、
この『箍』からきているそうなんです!これも知らなかった!
箍が外れると、桶の板(枠組み)がバラバラになることから、
緊張や束縛がとれ、しまりがなくなることのたとえとして使われているそうです。
また一つ勉強になりました♪
杉桶の箍は竹で作られているそうで、この箍を締め付けることのできる職人さんが、
残念なことに、もういなくなってしまったそうです。
メンテナンスの必要な杉桶の箍は、鉄製のものに変えられているそうですが、
杉桶から染み出した豆味噌の塩分ですぐに錆びてしまうそうです。
日本人の昔からの知恵と技術に感服です。
杉桶のひとつには、見学できるように木製梯子がつけられていて、中を覗かせてもらいました。
撮影も快くOKしてもらえましたが、
上に行くと、下から見ているよりも高さを感じて、スマホを両手で上手く操作できませんでした・・・彡(-ω-;)彡
金城主任が意を決して撮影してくれましたが、ちょっと分かりづらいかも・・・
ですが、載せてみます(笑)
国産大豆を蒸して潰し、味噌玉にして麹菌をふりかけ、天日塩と混ぜ合わせたものを、
乾燥を防ぐため、大きな石を二、三段積み重ねて、杉桶の中でじっくり三年熟成し、
深い旨みとコクのある味噌・溜になります。
杉桶に住み着いた醸造菌が、その桶独特の風味を醸し出すそうです。
夏場は適量を入れても、豆味噌が杉桶の中で膨張し、あふれることもあるそうで、
永い年月と四季の温度の移り変わりを使い、自然の熟成から作り出されることで、
旨みを多く含んだ味噌・溜が出来上がる訳ですね (゚v`d)♪
杉桶は、一般向け三年熟成のものが50個、業務用の一年熟成のもの30個で、
計80個もあり、年数の経ったものから出荷されます。
夏の暑い時期に杉桶から取り出すと、雑菌が入りやすいため、
冬のうちに桶から出して、順次出荷するそうです。
ここで一つ疑問が・・・あの大きな杉桶からどうやって取り出すのか??
と、思い伺ったところ、バケツリレーのようにして運んでいるそうで、
昔ながらの製法を守り続けるのは、大変な重労働でもあるということですよね。
壁には、昔から使われていた道具や、味噌を販売するために使われていた樽も並んでいました。
昔は今のように、プラ容器もなかった訳ですから、
一般家庭でも、大きめの樽に入ったものを購入し、料理の必需品として利用していたんですね。
道具については、まだ現役で使用しているものもあるそうですよ!
続いては、豆味噌から溜を取り出す工程を、見せていただきました。
豆味噌を袋に入れ、大きな機械でプレスし、溜を絞り出します。
近くで見せてもらいましたが、とても大きく大迫力!
(※危ないから近づきすぎないようにとのことでした。)
溜を絞り出したあとは、豆味噌の大豆かすがたくさん残ります。
「かす」と言われていますが、大豆から出来たものなので栄養たっぷりъ(゚Д゚)
ひと口味見をさせてもらいましたが、
濃厚でおつまみになりそうな、味噌の風味が豊かで美味しかったです!
豆味噌の種類によって、味や色も違いました。
業務用の一年熟成の蔵は、もちろん杉桶もありますが、とても大きな大豆を蒸す釜と、
室(むろ)と呼ばれる、一定の温度で保管できるものがあります。
こちらでは、一般向け三年熟成のものとは違う、フレッシュな濃い醤油の香りを感じます。
どちらも良い香りでした(。・ω・。)ノ♪
まるで小旅行に来たような、趣のある醸造蔵見学でした♪
こんなご近所に、歴史を感じることのできる素晴らしい場所があったなんて・・・
3人とも、ぜひまた醸造蔵見学に来たい!と、最後に意見がまとまりました(笑)
ご近所の醸造蔵もまだたくさんあるので、ずっと楽しめそうです♪
最後に、記念写真も一緒に撮っていただきました(人´ω`).☆.。.: *
最後まで丁寧に説明してもらい、ありがとうございました!
武豊町の誇る醸造蔵の歴史を、皆さまもぜひ感じてみてください。
散歩したスタッフ:砂川店 竹本・金城・野田