とうとう第三弾まできてしまいました!
前回までの記事・・・・、
さぁーやって行きますよ~!
今回の改造は以前所有していたDIATONE DS-200Zシリーズ風のネットワークを、
D-202Aに取り付けようと思います!
DS-200Z風にしたい理由がいくつかあります。
① 私的にダイヤの音が好み
② スピーカー自体の構成が非常に似ているので実験を兼ねて
③ ネットワークがとにかく簡素化されていてコストが掛からない
以上の理由から、簡単に好みの音を手に入れられそうだな?と考えた訳ですが、
結果はどうでしょうか?
スピーカーネットワークの仕組みについては、
大変分かりやすく解説されているサイトがありますので、
こちらを参考にしていただくと話が分かりやすいと思います。
http://variouskraft.com/AUDIO-4jisaku-SP-04_structure_Network.html
突然ですが!ここで意外と知らない?!
大手国産SPメーカーの名前をご紹介したいと思います!
まずは!DIATONE(ダイヤトーン)?なんぞ?と思った人~!
皆様絶対知っていますよ三菱電機!
三菱のマークは◇ダイヤ型が三角形になっていますよね?って事です。
Lo-D — 日立製作所
TECHNICS - 松下電器(パナソニック)
OTTO — 三洋電機(現在は松下電器)
TRIO — KENWOOD(現在はJVC日本ビクター)
意外と知らなかった人も多いのでは?
おばあちゃん家の倉庫にココら辺りのSPもしかしたらあるかも知れませんよ?
早速ウーファーを取り外します。
重て~~~重りが付いている!コイツが良い音の肝か・・・。
キャビネットはオールMDFで中を覗いてみると、
アコースティックスタビライザーなる横向き通っている棒?コイツが、
重たいウーファーを支えて防振しているんですね。
その奥にネットワークがあり四隅の爪を押すと外れる仕組みになっていますが・・・、
固い!!!何とか出せました(汗
ん?足りない?そうなんですウーファーはスルーでアンプ直結です。
トゥイーター側は例のドイツのコンデンサでしょうか?ほんと癖のない良い音です。
勿体無いので、すぐに戻せるように大事に取っておきます。
ここで2機種の構成を比較
【DS-200Z】
方式:2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・防磁タイプ
使用ユニット:低域用:16cmコーン型・高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域:45Hz~32000Hz
インピーダンス:6Ω
出力音圧:90dB
クロスオーバー周波数:5KHz
【D-202A】
方式:2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・防磁タイプ
使用ユニット:低域用:16cmコーン型・高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域:40Hz~35000Hz
インピーダンス:6Ω
出力音圧:90dB
クロスオーバー周波数:3KHz
DS-200Zが1992年発売、後継機ZAが1994年。
D202が1991年、D202Aが1994年、他の会社も同じ様な構成で販売しています。
と言うことを考えると、このぐらいの時期に2ウェイSPはこの形で完結したのでしょうか?
最後は開発者の音の好みとユーザー受けが一番良かったのがオンキョーだったって事ですかね?
想像しただけでなんだか胸が熱くなりました・・・。
DS-200Zのネットワーク構成はウーファースルーで、
トゥイーター側はU-CON製2.7μFコンデンサと並列で22Ωの抵抗、
たったこれだけです。
コンデンサは2.7なんて中途半端だな~って思いましたが、
意外にUSA製のDAYTONが2個で586円でありましたので決定!
抵抗は車に付けるようなメタルクラッドと迷いましたが、丁度良い物が無かったので、
普通のセメント抵抗に1個100円だと思って2個注文したら20個も入ってました・・・。
10円だったんですねw欲しい人います?(笑
まぁ丁度よかったです。どうせ中国製で誤差が心配だったので、
全部何度も測って一番誤差が無いものを使用しました。
木の板を基盤と同じ大きさに切り出し抵抗の位置を決め接着し穴を開けます。
コンデンサの位置も決めます。
配線も質の良い日本製のケーブルを使用します。
DIATONEの特徴はネットワークにハンダを使用しない圧着配線なので、
銅製のカシメで留めていきます。
ネットワーク完成です!
こんなチープな物で本当に大丈夫?と思ってしまいますが、
設計士が何度も視聴を繰り返しここにたどり着いたと思うと(想像です。)感慨深い。
組み込みもスムーズに出来ました。
ガッシリ爪が掛かりましたのでボンドで留めなくても良さそうです。
さぁードキドキ♡ワクワクの瞬間です!横のは前にやったD-102です。
やっぱDIATONEと言えば女性ボーカル!!地元愛知のOOJAさんの曲を視聴します!
飛び出る~~~中音がとてもクリアで良いんじゃないでしょうか!成功!?
ケンウッドをしばらく聞いていたせいか真ん中ぐらいがやたら出っ張って聞こえます。
ただ、6、70Hzは出ているんですが四つ打ちとかで気持ち良い100Hz辺りが弱いですかね~。
ウーファー側に少しコイルかませるか?もともとズンドコするSPじゃないので、
迷いましたが止めました。気になったらまたイジればよいですからね。
やっとこれで元の位置に戻せます!
っえ!!
という事で第三弾まで私の趣味を語ると言う暴挙にお付き合い下さいまして、
ありがとうございました!!そして本当に5000円で楽しめたのか?
内訳
・D-202Aジャンク品:2000円
・ウーファーエッジ:1400円
・コンデンサ:586円
・抵抗:20円
・配線1m:70円
・木の板:200円
・ファストン端子:135円
・圧着スリーブ:125円 税込み合計:¥4899-
実際は持って無ければ工具やら送料やら掛かってしまいますが、
これだけ遊べて高級SPが手に入る!趣味としては非常にコスパ良くないですか?
長くなりましたが最後に、
ぱちんこ業界はギャンブル性などネガティブな話題ばかり取り沙汰されますが、
エンターテイメントとして映像や音響は各社しのぎを削り素晴らしい発展をとげています。
皆さんもご存知ミリオンゴットシリーズは筐体の中にウーファーが詰め込まれ、
あの迫力1度は体験して頂きたいですし、三共の古い筐体ではヤマハ製のSPが使用され、
その時期に倖田來未や浜崎あゆみなどの歌をメインとした機種が出たのも、こだわりが伺え知れます。
また映像などは今やメガネを使用しなくても3Dを体験出来るなど、
実はITの最先端をホールで体感出来きますので、お客様には、
このメーカーの音が良いなとか、この機種の映像が凄いなどと楽しんで頂けると、
一エンターテイナーとしては喜ばしい限りです。
~クイズ~
最近の機種では3SP、4SP当たり前ですが、6SP搭載の筐体があります。探してみてね。
答えはそのうちまたどこかで・・・。
社内の方で分かった方はメールなどで解答を募集!正式な筐体名を応えて下さい。
抽選で1名様にD-102Aをプレゼント!!
記事担当:砂川店 小湊