皆様こんにちは!
前回ダラダラ書いていたら、本題の修理に入る前に記事が終わってしまいまして・・・。
「どうせまた、書かねぇ~んだろ?」
と思われたあ・な・た!今回はちゃんとやりますよ!!
さてコイツ、前回の記事にも書きましたが、1994年当時ペアで64,000円という高級機なのです。
20年以上前の物ですから、
状態も悪く音が鳴らなかったり、ウーファーエッジが破れていたりと
知らない人が見たらゴミ?!そして流行った分だけ球数も多い!!
オークションなどでは、
「高かったから捨てるのは勿体無いけど、ゴミだし修理出来る人がいたらどうですか?」価格で売られています。
音が自然でとてもキレイという事もありますが、手に入れやすいというのも魅力ですね。
「外見はキレイですが、音が出ないからジャンクです~。」
なんて説明書きがあると狙い目かなぁと思います。
私もウーファーエッジがボッロボロな物を2,000円で手に入れました!!
それでは予算を気にしながら修理開始!!
エッジは購入時に修理してしまいまして、今回はイジらないですが、
丁度修理しようとしていた兄弟機“D-102A”がありますので、そちらからやっていきます。
こんな感じで穴が空いちゃっています。エッジもカチカチに固まって、上下に全く動きません。
これでは良い音は鳴りませんね(泣
容赦なくカッターでバキバキと切り落として行きます。
SP本体に負荷をかけない様に気をつけながら、コーンは切っちゃダメですよ~。
まぁ、こんなもんでしょう。
ボンドがカチカチで、結構力が必要ですが外見に傷がつかなければ、
どうせまたエッジ貼るのでガリガリやっても大丈夫です。
202の時はエッジも自作したのですが、出来が悪いのと面倒くさいので今回は購入しました。
無名のウレタンエッジ1枚700円で販売しています。
初めて購入してみましたが、意外と出来が良さそうでしっかりしています。
外周から貼っていきます。
本当はシリコンシールなどで貼るのが良いかと思いますが、
時間が掛るのと上手く貼れないことが多いので、
弾力性のある水性のボンドで貼る人が多いみたいです。
私は速乾の木工用がしっくりきていて、塗りづらい時は水で薄めたりしています。
今回はビジュアル重視でコーン表にエッジを出します。
ちなみにエッジをコーンの裏側に貼った方が、センター出しやすいので失敗し難いですよ♪
はみ出した部分はキレイに拭き取り!これが水性の良いところです。
良い感じに出来ました!裏も隙間なく貼れています。
隙間が空いていると音圧が掛からなくなってしまいますので、細心の注意をしました。
これでやっと本来のポテンシャルが引き出せます!?
ついでにネットワークも覗いちゃいます。
なんでも...、
【ネットワークには、ドイツ・レーダーシュタイン社製コンデンサなど
高級パーツを使用するとともに、低域と高域の回路を分割配置した
アイソレート・ワイヤリング方式により、相互干渉を排除しています。】
と言うことらしいです・・・なんぞ?
中を見て分かりました。ウーファーとツィーターのネットワークが分離しています。
ツィーター側はターミナルに直接はんだ付けしてあります。
あら?小さいのはフィルムですが、普通にニチコンの電解コンデンサが付いてます。
ドイツのコンデンサはウーファー側だけでした。
電解コンデンサは劣化している可能性があるので交換したいのですが、
こいつは容量22μFと大きい!
オーディオ用のフィルムコンデンサは、この容量だと安くても1個1500円~ですから、
今回はコスト重視で測定して同じ容量の電コン付け替えですね(汗
22.9μFですから、やっぱりちょっとだけ容量抜けてそうですね。
「え?なんで?22の表示で22.9だったら良いじゃん」と思うじゃないですか?
ところが、電解コンデンサはそんなに精度がよくないので、
この製品に関しては容量±20%の許容となります。
ここからは私の推測ですが、新品で表示より低いものを私は見たことありませんので、
電子部品業界では、表示より数値の低い物は検品時にはじいてる気がします。
ですから22ぐらいの容量だと、測定時2~4ぐらい高い事が普通なので、
「ちょっと低い?」って事になった訳です。
同じニチコンのバイポーラで100Vがあったので購入しました。
性能一緒で定価電圧が50Vに対して、100Vなのに大きさが?これが20年の進歩か?
1個50円・・・安い!5個購入しました。
右左で1つずつ2個使うので測定して容量が同じものを使用します。
やっぱりちょっとだけ数値高いですね。
このぐらいの違いは耳では聞き取れませんから意味はないですが、
「これから長く使用できる安心感を。」という事で、
今回は定価電圧と大きさが違いますから、ひょっとしたら少し音質変化があるかもしれません。
小さくなったのでスッキリしました。元に戻して視聴します。
バッチリ!キマってます!キレイな音ですね~♪ 聴き疲れしなさそうです(^^♪
職業柄、夜中に小音量でのリスニングやテレビの音とかもいい感じかもですね。
あぁ~やっぱ“Made in Japan”最高だな。と思いながら今回はここまで、って!
本題の202が登場していない・・・第三弾お楽しみに!!
記事担当:砂川店 小湊