季節は3月…卒業と入学、年度末と新年度、何かと慌ただしい時期です。
我が住吉店でも長年尽力してくれた若き男が1人卒業する予定です。
彼とは学生バイト、さらに1年就職浪人で足掛け5年の付き合いです。
彼はいろんな意味で頼りになりましたので、なかなか惜しい気持ちがあります。
まぁこの先有望な男なので、しっかり世渡りをしていくことでしょう。
みなさんこんにちは☆今回の住吉情報局は矢野が担当します。
私が過去この情報局で綴ってきた内容から、
けっこう冷めたリアリストな思想の持ち主である事が分かると思います。
夢と希望を抱くこれからの若者に、
“現実”という冷や水を浴びせることが大人の役割であるとも過去に述べました。
YouTubeでおなじみ某氏のサイコパスのようなお話動画を、無意識に視聴している自分に気づいた時には、
自分にも同じような思考があるのかなと思うこの頃です。
と、言いつつも自分はそんな冷酷・ドライな人間とは断じて違います。
みなさんの周りにはいつも陽気で明るい人っていませんか?
その人はいつも笑っていて、その人がいれば雰囲気が明るくなり、
みんなは元気をもらえて「いつもありがとう」と思える、そんな人はいますか?
じゃあもしいたら、そんな人になれたらいいなと思いますか?
普通に考えると否定する人はそんなにいないと思います。
冷めた思想の私はそんな人がいたら感謝はするものの、少し注意深くちゃんと見なきゃなと思ってしまいます。
なぜなら、いつも元気で明るい人はどこかで反対側へ転じる時が来ると考えるからです。
中学の理科で「振り子の原理」というものがあったのを覚えていますか?
重りの位置が最下点より高ければ高いほど“位置エネルギー”は大きくなり、
その位置エネルギーの大きさは、重りが落ちる時の“運動エネルギー”の大きさに転じて、
そのまま反対側の同じ位置エネルギーの高さまで達する、というものです。
いつも笑っている明るい人の元気な時は、“陽の位置エネルギー”がとても大きい状態であり、
元気が途切れた時は…なんて、人のコンディションも振り子です。
強い光ほど黒く濃い影ができますもんね。
しかし「明るい人」は原因と結果が逆かもしれません。
つまり、強い光だから影が濃いのではなく、
影の部分が強いから努めて明るく振る舞っているのかも?ということです。
この「振り子」は無意識なコンディションだけじゃなく、意識的な考えや思いにも当てはまるような気がします。
先ほどの「明るい人」は自分の中に強い影があることを“意識してる”からこそ、
“努めて明るく振る舞う”のがまさにそれです。
私は縁あって関わった人が困っていたら、損得抜きに自分のできる範囲のことは何とかしたいと思うし、
そういうことができる人を尊敬します。
そういった考えは冒頭に述べたように、冷めたリアリストな思想があるからかもしれません。
社会はきれい事ではどうにもならない厳しい現実であふれています。
それをシンプルに受け止める冷めた頭の位置エネルギーが、
自分の力の及ぶ範囲の人を思いやる温かい心の位置エネルギーに作用していると考えます。
陰と陽、表と裏、理性と感情…何かの縁で偶然いっしょになった人は、
「ターミネーター」じゃない限り、ある程度両極の位置エネルギーを持っているんじゃないでしょうか。
いつも笑っている人は同じぐらいどこかで泣いているし、いつも元気な人は同じぐらいどこかで疲れている。
何かあってもいつも「いいよ、大丈夫だよ」って言う人は、どこかで“大丈夫じゃない部分”が必ずある。
大きなエネルギーを発している人ほど、振り子の反対側の振り幅をちゃんと見ながら接すれば、
その人の本質が理解できるかもしれませんね。
記事担当:住吉店 矢野