皆様こんにちは、新田情報局です。
2023年が明けましたね。今年は一体どんな年になるのでしょうか?
人それぞれ与えられた環境の中、良い事も悪い事も受け止めながら生きていかなければなりませんので、
皆様にとって少しでも良き一年になればと思います。
さて昨年末、自分的にはかなり衝撃なニュースを知ることとなりました。
それは、「福永祐一騎手、2023年2月で引退」。
まさかの発表に予想もしてなかった自分は、とても複雑な気持ちになりました。
まだまだ騎手としてトップレベルでの活躍が期待される一流ジョッキーであり、
そもそもどちらかと言えば自分はいわゆる“福永信者”なので、
馬券購入時には、馬の能力問わず彼が騎乗する馬にいつも必ず印を打ってしまうぐらいです。
福永騎手は現在46歳。
参考までに日本競馬界のレジェンドと呼ばれ、今もなお勝利を重ねている武豊騎手は現在53歳です。
騎手人生として考えれば、あと10年ぐらい現役でも全く問題ない中で、
福永騎手は残りの人生を騎手としてではなく“調教師”として歩む大きな決断をしました。
彼は騎手になった頃から、将来は調教師になりたいという夢をもっていたそうです。
競走馬1頭に対して騎手が関われる時間は、レース出走の時しかありませんが、
調教師になれば、その1頭の馬生すべてに関わっていくことができます。
トップジョッキーとしての地位を築き、今後も更なる活躍が期待されていた中での引退。
「決して騎手への情熱が薄れたわけではなく、1頭1頭の馬により深く関わっていきたい。」
と、会見の場で彼は述べました。
彼の競走馬、競馬に対する深い考え方、向き合う姿勢がよく分かるコチラをご覧になると、
調教師としての将来性に楽しみを覚えます。
彼の父・洋一さんは、天才ジョッキーとして一時代を築きましたが、
レース中の落馬事故により大ケガを負い、騎手生命を絶たれて余儀なく引退となりました。
元の体に戻れず車イスと介護を要する状態になり、母は献身的に支えながら、福永騎手を育て上げました。
だからこそ彼がジョッキーを目指すと言った時は、母親から猛反対されたそうです。
騎手は常に危険と隣り合わせの職業なので、落馬の状況次第では、取り返しのつかない大ケガを負ってしまうし、
彼自身も過去に何度か落馬事故で骨折などを経験しています。
偉大なジョッキーを父に持ち、その息子としてのプレッシャーは計り知れなかったと思います。
ゆえに、思うように結果が出ず、苦渋の時期も。
それでも負けずに誰よりもまじめに勉強し、努力し続けた結果が、今の福永騎手を作り上げました。
某TV番組での福永騎手によるGIレース展開予想は、
馬券を購入する自分としては、すごく分かりやすくて、いつも参考にさせてもらいました(笑)。
それでは、「ダービーを勝てない」と言われ続け、
それでも諦めずに19回目の挑戦でようやく掴んだ“ダービージョッキー”の称号、
ワグネリアンと挑んだ『2018年日本ダービー』をどうぞ!
そして記憶に新しい、無敗の三冠を成し遂げたコントレイルの引退レース、
『2021年ジャパンカップ』と『勝利騎手インタビュー』をご覧下さい!
有終の美で見事コントレイルが勝利し、ウイニングランをしている間、
TVで観ながら自分も涙が出てきてしまいましたね。。。
三冠してから勝てないと言われてた中、最後の最後で本当に強い走りを、
そして鞍上とファンの期待に応えてくれたコントレイルに、感動と感謝しかなかったです。
何年後かに、福永厩舎からコントレイル産駒がデビューし、
ダービー馬が誕生することを楽しみに待ち続けたいと思います。
記事担当:新田店 小久江