皆さま、こんにちは~。
今回の衣浦情報局は、峰松がお送りします。
いよいよ8月になり、より一層暑さの厳しい日々が続いていますよね。
通勤時の車内のうなるような温度の中で、ジリジリと熱されたハンドルを握っていると、本格的に「夏なんだなぁ」と実感します。
日中は我慢せずに、しっかりと空調のきいた場所で、水分と塩分をこまめに補給するなど、熱中症対策を欠かさずに行い、体調に気を付けてお過ごしください。
さて今回は、夏といえばやっぱりこの食べ物「冷やし中華」についてお伝えします。
中華料理の涼拌麺(りゃんぱんめん)をヒントに昭和初期に開発され始め、当時は冷房が普及していなかった為、夏にアツアツの中華料理を敬遠する人が多かった事から、涼しげな料理を出そうとして考案されたメニューのようです。
昭和20年代後半頃には、冷やし中華という名称が定着し、その後昭和30年代前半に家庭用中華麺が登場することで、日本で広く食べられるようになっていきました。
現在では暑い季節が近づくにつれて、コンビニの麺類コーナーにも置かれるようになり、冷やしラーメン・そぼ・うどんなどと並んで、ごくごくポピュラーなこの時期の一品だったりします。
ところでみなさんが頭の中で思い描く「冷やし中華の盛り付け」はどんな感じですか?
「キャベツ」・「ニンジン」・「キュウリ」・「トマト」・「きくらげ」・「もやし」などの野菜類と、「たまご」はゆで卵を半分に切ったものか、「錦糸卵」を乗せてあるのを想像しますよね。
塩味のある刻んだ「ハム」か、さっぱりとした「蒸し鶏」や「カニカマ」か、しっかりと味のしみ込んだ「チャーシュー」が乗っていたりもして・・・。
気持ち程度に「ザーサイ」や「紅しょうが」もついていると嬉しかったりしますね。
味付けにはしょうゆベースのタレか、ごまペーストのタレなのか。
簡単に思いつくだけでも無数の組み合わせがありそうなので、とりあえず一般的な見た目の冷やし中華を求めて、近くのコンビニにひとっ走り行ってきました。
「きゅうり」・「もやし」・「刻みチャーシュー」・「わかめ」・「ゆで卵」・「錦糸卵」・「しょうが」・「わかめ」といった王道のラインナップ。
ちょっぴり酸味があるしょうゆベースのタレが中華麵によく絡んで、スルスルと食べられます。
シャキシャキと歯ごたえのある「きゅうり」と「もやし」の食感が楽しく、たまごも「ゆで卵」と「錦糸卵」の2種類が乗っていて、ちょっとうれしい。
半分くらい食べたあたりで「マヨネーズ」と「からし」を加えて、味変を楽しみながらあっという間に間食しました。
ここで比較対象として、ごく一般的な家庭で出てきそうな冷やし中華を用意してみました。
「きゅうり」・「レタス」・「錦糸卵」・「トマト」・「自家製チャーシュー」の5種類を乗せました。
冷やし中華のタレとチャーシューが濃い目の味付けなので、さっぱりとするために「レタス」と「トマト」を取り入れてみました。
こちらも美味しくいただきました。
2皿も食べてお腹が一杯になったところで、ふとこんな疑問が浮かんできました。
みなさんは「冷やし中華を食べるときにマヨネーズ」をかけますか?
子供のころから家庭の食卓に冷やし中華が出た日には、必ずテーブルにマヨネーズのボトルが置いてありましたし、外食で注文した時には、お皿の端っこにねりねりと必ずマヨネーズが添えられていた記憶があります。
すっかりこれが全国的にスタンダードな冷やし中華だと思っていましたが、どうやらそうでもないようなのです。
冷やし中華にマヨネーズをかける文化は主に「東海地方」・「東北地方の一部」でマヨネーズをかける文化があるようです。
つまりこの地域以外のコンビニで取り扱う冷やし中華には、マヨネーズの小袋が付いていないこともあると知ってびっくり!
東海地方ではまず知らない人はいないあの「スガキヤ」さんが、1960年頃から冷やし中華(冷しラーメン)にマヨネーズを添えて提供していたことが、発祥ではないかとされています(諸説あり)。
食べたことのある方はご存知の通り、甘酸っぱいスープだったので、味わいをマイルドにするための調味料をいろいろと試した結果、マヨネーズに辿り着いたとされています。
初期の頃は、スープに最初からマヨネーズを溶かして提供する形態から始まり、その後皿にそえる一般的な形態、個人の好みにあわせて別途の小袋で付いてくるなどの、形態へと移り変わっていったようです。
その他には、北日本では福島県を中心に冷やし中華にマヨネーズをかけるという地域は広がっていて、福島以外も山形県や秋田県でもかける派、時々かける派が点在しているようです。
東海地方から離れた福島で、なぜ冷やし中華にマヨネーズをかけるようになったのかの理由として有力な説が「福島県の方はマヨネーズが好きだから」という説です。
実は福島県の方には「マヨネーズ好き」が多いらしく、マヨネーズの年間平均支出額も第4位の1523円(2023年)らしく、同じような物を食べて育ってきたんだなぁと考えてみるとなんだか共感を覚えますね。
同じ食べ物でも国内での味付けがはっきりと分かれるこの定番の冷やし中華ですが、有楽グループ各店舗の景品コーナーにて販売しております。
その他、各種乾麺を取り揃えていますので、お立ち寄りの際にはぜひご覧になってくださいませ。
それではまた次回をお楽しみに~。
記事担当:衣浦店 峰松