皆さま、こんにちは。
今回の青果部看板娘は大東店の萩原がお届けいたします(^^)/
今回ご紹介するのは、『ピノ・ガール』という超新種の小玉スイカです。
こちらのピノ・ガールは、2020年から商業出荷を開始したばかりのスイカ界の革命児です!
まだご存知ない方も沢山いらっしゃると思いますので、
今回の記事でピノ・ガールの魅力をぜひ知っていただきたいです(*´ω`*)
小玉スイカといえば、『ひとりじめ』が有名ですよね。
ひとりじめをはじめとして、現在様々な品種の小玉スイカが生産されていますが、
ピノ・ガールは今までの小玉スイカの概念を大きく覆す特徴を持っています。
「マイクロシード小玉スイカ」といって、
種のサイズが従来のスイカと比較して、わずか4分の1ほどしかありません。
「マイクロシード」とは、種が小さくなるよう育種改することにより、
スイカを食べる際の嫌な異物感や苦みを極限まで少なくしたものです。
種が小さいので種を気にすることなく、そのまま思いっきりかぶりつけるのです!
種を噛んでしまってもプチプチとチョコチップのような食感で苦味もなく、
スイカの味を損なうことなく美味しく食べられます。
マイクロシード小玉スイカは、むしろタネごと食べて美味しいスイカなのです!
「一度食べたらもう普通のスイカには戻れない!」と謳われているほどです。
また、種にはミネラルやビタミン、タンパク質、亜鉛、鉄など栄養素が豊富に含まれていて、
種ごと食べることによって、栄養もたっぷり摂取することができます!
ピノ・ガールはただ種が小さいだけではなく、味も申し分ありません。
糖度が高いので甘く、少し硬めの果肉はスイカ特有のシャリッとした食感を楽しめます。
また、皮がとても薄く果肉がぎっしりとつまっていますよ(*^^*)
今回カットしたものは中が空洞になっていましたが、抜群に甘くてシャキシャキで暑さを和らげてくれました!
ピノ・ガールは奈良県にある種苗メーカーのナント種苗株式会社が、「16年」という長い歳月をかけて開発しました。
実はスイカの消費量は30年ほど前をピークに年々減少傾向にあり、
それと比例してスイカの作付け面積もその頃の30%前後にまで減少しているそうです。
このままではスイカ農家さんがいなくなり、
夏の定番のスイカが食べられなくなってしまうかもしれない。
そんな危機感ともとれる思いから、
スイカの消費量の底上げをするきっかけとなるような新たな品種を生み出すべく、ピノ・ガールの開発は始まりました。
スイカを食べる際、種を出さなきゃいけないのが面倒だという意見が多く、
種の存在はスイカ離れの大きな一因だと考えられてきました。
そこで種問題を解決する為、種を小さくする「マイクロシード」の技術を開発するまでに、
実に16年という長い長い時間がかかったのです。
商業出荷を開始する前にはクラウドファンディングにも挑戦し、高い評価を得たそうです。
https://www.makuake.com/project/pinogirl/
ピノ・ガールには、
「スイカ農家さんがもっともっと儲かって、後継者が生まれ、スイカ産地に末永く発展してもらいたい!」
という開発者の熱い思いが沢山詰まっています。
まだ生産が開始されたばかりなので店頭で見かける機会は少ないと思います。
これから生産量が増えスイカ界を担っていくであろう注目のニューフェイス。
有楽グループでも頻繁に見かける品種ではありませんので、もし店頭に並んでいたらGETするチャンスですよ!
ぜひ一度お試しあれ(^^♪
記事担当:青果部 看板娘 萩原