今回散歩するのは、半田市にある日本料理「古扇楼(こせんろう)」さんです。
看板を見て頂ければ何となくお分かりかと思いますが、古扇楼さんの歴史はすごく古く、料理旅館をしていた頃から数えると、なんと創業百年以上の歴史があります。
そんな歴史のある古扇楼さんのご紹介。
聞くところによると、明治から昭和にかけて「半田の大三楼」と言われる代表的な高級料亭が三軒あり、古扇楼さんはその中の一つとされる料理旅館です。
ちなみにその大三楼は、「古扇楼」「春扇楼(末廣)」「福扇楼」です。
この変な地形の古地図をよく見てみると、実は知多半島。
その中によく見ると古扇楼の文字がありました!地図に載るほどの高級料理旅館だという事が証明されています。
ちなみに、この様な上空から見下ろしたような地図の事を「鳥瞰図」と言います。
飛んでいる鳥には知多半島がこう見えるのでしょうか。
明治から昭和初期頃の観光案内として、この様な鳥瞰図を描くことが多かったそうです。
この地図のレイアウトにも驚きですが、日本のみならず世界にも色んな鳥瞰図があるので、探してみると楽しいですよ。
ちなみに「〇〇楼」と時々目にするかと思いますが、簡単に言うと「高く構えた建物」の事を指します。
料亭や料理旅館等で使用する場合は、広くて豪華で色気のある雰囲気のお店、と言ったところでしょうね。
そんな「古扇楼」ですが、現在は旅館業をしておりませんので、間違えて泊まらない様に!その当時の看板や棚などが今も残っています。
とても良い雰囲気がありますね。
看板の前にそびえ立つのが店主である城平さん。
半田市商店街連合会会長・半田市民盆踊り大会実行委員長・半田市観光協会副会長など、半田を盛り上げてくれる活動を色々としている行動派な方です。
色んな楽しいお話をしていただけますので、気軽に声を掛けてみて下さい。一見怖そうですが・・・。
店内は座敷の他にテーブル席やカウンター席もあるので、大人数での会食からカウンターでの独り酒のどちらでも楽しめます。
コロナ対策もしっかりしておりますので、とても安心です。
そんな城平さんの作る料理を色々ご紹介。
このお肉が、
どーん。
「黒毛和牛炭火焼」
「鱒の幽庵焼き」
ちなみに幽庵焼きとは、江戸時代の美食家「北村祐庵」が考案した調理法の一つ。
基本的には酒・みりん・醤油を同割り(1:1:1)にした幽庵地(漬け地)に漬け置いてから焼く調理法との事で、鱒に幽庵地が染み込み、焼く事により香ばしさも加わった味わいになっています。
「天ぷら盛り合わせ」
「豊浜産メジロの干物」
「ホタルイカのお刺身」
「アカシャエビと新玉ねぎと三つ葉のかき揚げ」
「白魚の白扇揚げ」
白扇揚げとは、泡立てた卵白と小麦粉(又は片栗粉)を衣にして軽く揚げる、火の通りの悪い食材には不向きな調理法なので、白魚には相性抜群です。
「刺身の盛り合わせ」
季節毎に盛り合わせ内容は変わりますので、年中楽しめます。
家族の大切な記念日に会席料理を楽しむのもよし、居酒屋感覚でお酒に合うおつまみで楽しむのもよし、日本料理から若者が好きな揚げ物まで、季節を通して色んな味が楽しめるお店です。
100年以上の歴史を味わってみてはいかがでしょうか。
散歩したスタッフ:新美
日本料理 古扇楼(こせんろう)
基本情報
住所:〒475-0855 愛知県半田市中町1丁目110
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30)17:30~22:00(L.O.21:30)ランチは火~金
定休日:月曜日(日祝は会席料理10名様~の予約営業)※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
外部リンク
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