知多半島を歩いていると、ふと感じる瞬間があります。
それは、長く続いてきた場所だけが持つ“時間の重み”。
観光地のような華やかさではない。
けれど確かに、人が通い続けてきた歴史と理由がある。
今回の「ちた散歩」は、そんな一軒を訪ねました。
舞台は半田市、地元に深く根付く焼肉店です。

暖簾をくぐった瞬間、広がる香ばしい匂い。
それだけで、「ここは間違いない!」と思わせてくれる空気があります。
◆ 今回訪れたのは、なんと創業48年を誇る『焼肉くに』さん
もともとはホルモン専門店としてスタートし、今では地域の常連客に支えられる“みんなが集ういつもの場所”になっています。
普段はおかみさんがお店を切り盛りし、夜になると2代目店主も加わる。
この自然な流れが、お店の居心地の良さを作っています。
店内はカウンター席とテーブル席、さらに最近掘りごたつに改装されたお座敷席もあり、どこか自宅のような落ち着き。
気取らず過ごせる空間です。


◆ 今回いただいたお料理はこちら
・ホルモン
・上カルビ
・牛タン
・トントロ
・イカ焼き
・キュウリの漬物
・キムチ
・冷やっこ
網の上で肉が焼ける音、立ち上る煙と香り。
これだけで、ご飯が進む準備は完了です。

「カルビ」は脂の旨みがしっかり乗り、「牛タン」は程よい歯ごたえとジューシーさ。



「トントロ」は香ばしさが際立ち、「イカ焼き」はシンプルながらも確実に箸が伸びる一品。




そして外せないのが「ホルモン」。
下処理の丁寧さが伝わる、臭みのない仕上がりです。


「焼いている時間すらごちそう」、そんな言葉がぴったりの一皿でした。
さらに印象的だったのがサイドメニュー。
キムチや漬物は焼肉の合間にちょうどいいアクセント。
気づけば無言で箸が進んでいるーー。
こういう一品が、リピートの理由になります。
◆ 食事のあと、お話を伺わせていただきました
まず印象的だったのは、「変えないことが、こだわり」という店主さんの一言。
タレは先代から受け継いだレシピを、そのまま48年間継承。
基本の味は一切ブレていません。
お子さん向けなどに多少の調整はあっても、軸は絶対に動かさない。
これが店の味を支えています。
さらに、ホルモンへのこだわりも徹底しています。
冷凍に頼らず新鮮なものを提供し、仕入れたものはできるだけ当日中に味わってもらう。
シンプルですが、それを48年継続。
正直、これが一番難しいことではないでしょうか。
実際に、「ここのホルモンなら食べられるようになったよ!」という声をかけてもらうことも多いそうです。
その話をされる店主さんの表情が、どこか誇らしげだったのが印象的でした。
また、メニューの中には焼肉屋さんではめずらしい、焼きそばや卵スープなど、お客さんの声から生まれたものも多数あります。
「あれ食べたい!」「これ作って!」と、そう言われればすぐに用意する。
その積み重ねで、今のメニューが形づくられてきました。
つまりこのお店は、店主だけでなく“お客さんと一緒に作られてきた店”なのです。

さらに地域とのつながりも深く、店主さんは地元・乙川のお祭りにも参加。
毎年3月の乙川祭りの時期には打ち上げなどで賑わい、お店はフル回転。
口コミで広がってきた理由が、ここにもあります。

最後に印象に残ったのは、この一言。
「お客さんがいつも来てくれるから、こうして長く続けてこられたんだと思う。」
その言葉に、このお店の歴史と重みを感じました。
■「焼肉くに」さんへのアクセス
JR乙川駅から:徒歩 約6分
車の場合:半田方面より「浜田町3丁目東」交差点を左折 → JR線路手前すぐ

◆ 最後にーー
いま流行りのような派手さはないかもしれません。
でも、ここには確実に積み重ねてきたものがあります。
変わらないタレの味。
丁寧な仕込み。
そして、人と人とのつながり。
帰り道、自然とこう思うはずです。
「また来よう」と。
それが、このお店の一番の魅力でした。
おいしいお料理、ごちそうさまでした!
「ちた散歩」では、これからも地元の“すてき”を探して紹介していきます。
次回もお楽しみに!
散歩したスタッフ:駅前店 堀川・竹本
焼肉くに
基本情報
住所:〒475-0805 愛知県半田市浜田町3-1-6
電話:0569-23-2951
定休日:日曜日(変更となる場合もあります)
営業時間:17:00〜21:30
外部リンク
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