『人間力を高めること』
私がサービス業・接客業に携わり日々意識している言葉があります。
それは『人間力』という言葉です。
「サービス」とは一方が他方に対して提供する行為やパフォーマンスで、本質的に無形のものです。
そして「サービス」に一歩踏み込んで、人と人との関わり合いを持たせることが
「接客」という事になります。
『人間力』という言葉には一般的な解釈が無いようですが、
『人間力』とは学校では教えてくれない、行動や知識を表しています。
接客においてはマニュアルに沿った行動・知識とは別の+アルファの部分、
いわゆる「おもてなし」の心やコミュニケーションだと思います。
私の理想は、ディズニーランドで働くキャストの様な『人間力』に裏打ちされた心に響く接客サービスです。
ディズニーランドの人気の秘密は、もちろん魅力的なキャラクターやアトラクションではありますが、
「夢と魔法の国」を作り出すキャラクターの他にそこで働くキャストの『人間力』にあり、
その個々のキャストの接客サービスや『人間力』は、多くの人を「また来園したい!!」
という気持ちにさせていると感じます。
私の所属する阿野店のコンセプトは「ぼくらのパワー&スマイル工場(ファクトリー)」、
ゴールは「価値あるハッピーギフトを作ろう!」です。
阿野店のスタッフみんなの元気と笑顔で、価値のあるハッピーギフト(贈り物)を
作り届けようという意味です。
ここでいうハッピーギフトの中身とは、スタッフみんなの笑顔や元気、目配り気配りの利いた接客です。
私はこのハッピーギフトを“価値のある”ハッピーギフトにするには、
個々の『人間力』にかかってくると思うのです。
そのためにも、私自身が『人間力』を高めるために心掛けていることがあります。
それは、有楽グループ全体で取り組んでいる「ハピプロ」の考え方にもある、
「自分で率先してやってみる・自分から一歩を踏み出す」という事です。
『人間力』とは、自己啓発で高めるところもありますが、人との関わり合いから学び高められるところも大きいと私は思います。
だからこそ日々「自分で率先してやってみる・自分から一歩を踏み出す」
を実践することが大切です。
『人間力』を高めるため、日々の実践はもちろんのこと、同時に「一期一会」という言葉のもつ意味も重要だと考えています。
この言葉は、「一生に一度の出逢いを大切にするべき」
と言うように解釈されていますが、本当の意味は少し違っています。
元は茶道からきた言葉で、
「茶会は常に人生で一度きりのものと心得て、相手に対して精一杯の誠意を尽くさなければならない。」
という意味があるそうです。
私はこれを、“いつ何時の出会いもこれが最後だと思い、最善の準備をしておもてなしをする”と解釈しています。
そして、ここでいう「最善の準備」をするために『人間力』を高める必要があると考えています。
これからも「一期一会」の心を大切にし、
価値のあるハッピーギフトをたくさん届けられる『人間力』を高めるため、日々一歩を踏み出し続けること、これが私の想いです。
有楽グループ 阿野店
次長 山田 泰弘