『Grateful ~変わらない感謝の気持ち~』
前回の想いリレーから8年、月日が流れるのは本当に早いものだと実感します。
以前、私が書いた想いリレーを読み返してみたのですが、現在の自分の考え方と若干ずれていて驚きました。
8年前の私は『自分の弱さは今までの自分を崩してでも克服するんだ!』と言っていますが、今の私はそうは思っていません。
自分の弱さを知るということは大事なことだと思いますが、無理をしたところでそこまで飛躍的に変わったり、克服したりすることが出来なかったからです。
自分が出来ないことを素直に認めて周りの人に助けを求める。
周りで助けを求める人がいれば率先して助けにいく。
弱さがあっても助け合えばいい。完璧になる必要は無い。
今ではそう思っています。
自分ではいつまでたっても考え方は変わらないだろうと思っていたのですが、やはり人間、8年も時間が経過すれば少しずつでも変化していくものなんですね。
変化して良かった・悪かったは別として、頑固者な私としては少しずつでも成長しているなと思えて嬉しかったりします。
さて、今回の想いリレーは『5年後の理想のお店像』を想像して自分で曲名をつけるというものですが、どうしたものか?と結構考えてしまいました。
うーん…。と悩んだところで過去の自分の記事を読んで振り返ってみたわけです。
変化して嬉しい!成長している!と前述しましたが、考え方が全く変わっていないモノがあります。
それは周りの全ての人に感謝する心です。
5年後の住吉店と考えた所、正直想像できませんでした。
現在でもコロナウイルスや健康増進法による喫煙スペースの規制、設備の変更と刻々と変化しているので、5年後どうなっているんだろう?
と考えてもどうなっているか想像できなかったわけです。
卒業・結婚・転勤などもあり今の仲間たちも散り散りなっているかもしれませんしね。
私個人が責任を持ってできる事とは何か?
どのように変わって理想に近づくか?ではなく何を5年後に残せるか?ではないだろうか。と思い至りました。
そして私の8年間変わらなかった想い『感謝する心』を住吉店の5年後に残せたらとこの曲名に決めました。
『Grateful~変わらない感謝の気持ち~』
日常の当たり前の出来事に感謝することで幸福感が持て心にゆとりが生まれる。
そして人に感謝できる人には人が集まり支えとなってくれる。
何事にも誰にでも感謝ができる。それだけで人生は好転していく。
これは日常に感謝をすることで人生が良い方向に向かっていくメカニズムです。
この考え方はハッピーサイクルとすごく似ていると思います。
ハッピーサイクルは自分から楽しんで仕事に取組み、その結果が自分に返りよりよい成果を出すための原動力になるというものです。
結果の中にはお客様からのありがとうという感謝があり、感謝を受けた我々がより真心を込めた接客で感謝をお返しするという感謝の輪が生まれています。
感謝の心なくして、ハッピーサイクルという仕組みは循環しないということですよね。
何事にも感謝ができるということは素晴らしいことです。
しかし、いざ行動に移すとなると非常に難しいことだったりします。
仕事が憂鬱だと思えるような気持ちのムラだったり、そもそも感謝することの本当の意味が理解できていなかったりと、色々な要因があると思います。
中でも一番の要因は慣れではないかと思います。
やって当たり前。
たぶんこうしてくれる。
想定内。
時間経過と共に頂いた好意を想定通りとして受け取り、感謝の気持ちが薄れ無関心になっていく。
これが長期的に感謝することの妨げになる一番の原因です。
お客様からのお褒めの言葉。
上司・同僚からのねぎらいの言葉や挨拶。
毎日の業務で頂いた言葉や気持ちが薄れていく。
当たり前のことだからとしだいに無感情になり、心がすさんでいく。
このようなことが続けば業務にも影響が出てきます。
人生においても楽しいと感じられる瞬間を多く失ってしまうかもしれません。
感謝し、感謝される。
当たり前のこととは思わずに日々、周りの人からの気持ちを大切にする。
この想いを胸に業務に取り組むことが一番大切なのではと思います。
そしてこの想いを5年後の住吉店に残すために、ハッピーサイクルを通して感謝することの意味を少しでも知ってもらえるよう努力したいと思っています。
この感謝の気持ちを大切にするという目標を私が率先して取り組み、その行動がみんなに伝われば転勤や退職で人が変わろうとも、設備や環境が変わろうとも、5年後の住吉店には薄れることの無い感謝の心が根付いているはずです。
楽しさと感謝の心があふれる、そんな住吉店が5年後にもあり続けられるよう、ハッピーサイクルオーケストラの一員として目標に向かって奏でていきたいと思います。
有楽グループ 住吉北店
主任 高木 克寿