『+α』
近年、コンピューターやAIの発展により、色々な業界で進んでいる自動化や無人化。
人員の削減や効率化を進めるために欠かせない存在です。
ファミレスに入ればお出迎えしてくれるのはロボットであったり、
無人コンビニが登場したりと、人手不足が深刻になる中、お店を成り立たせるために
コンピューターは大活躍していると思います。
我々パチンコ業界の人手不足も深刻ですが、
パチンコ・スロット両方への各台計数機の導入が進み、
重いドル箱を持つ必要がなくなったこともあり、これまでより少ないスタッフで
お店を円滑に回せるようになりました。
今後も自動化や無人化はどんどん進んでいき、
色々な場面へと活用されていくと予想されます。
機械化が進むと便利になる一方で、人と人との関りがどんどん減っていく現状があります。
コミュニケーションも減り、良い関係性が崩されてしまうのではないか
という寂しさや不安もあります。
今後この不安を払拭するためには、「人」の存在が重要になってくるのは間違いありません。
人が100人集まれば100通りのコミュニケーション方法が生まれます。
コンピューターには真似できない人の良さです。
色々な所で進む機械化で埋もれてしまってきている、人それぞれの想い、個性を引き出し、
「人情味溢れるスタッフ」を育成していく事が、今後のホールでは重要になり、
差別化にもつながると私は考えます。
現在、私の所属する新田店のゴール【ここでしか味わえないSSS品質を育てよう!】を
達成するための条件に「Superなスタッフになろう!」「Specialなお店にしよう!」
という項目があります。
「お客様から『いつも愛想がいいね!』と言ってもらえる」様なスタッフになる。
「トラブル対応が得意!」というスタッフになる。
「果物の知識をたくさんもっています!」と言えるスタッフになる。
1人1人の得意分野を発揮して、お客様をおもてなしをしたり、
スタッフ同士でも目配り、気配り、心配りできる、人情味溢れるスタッフになり、
お客様にまた行こうと思われるお店を作っていこうという意味が込められています。
そんな「Superなスタッフ」を育て「Specialなお店」を作り上げていくには
マニュアルの設定や、勉強会の開催をしていけば
ある程度までの知識や技を習得できると思います。
しかし、それだけでは「人情味」は欠けていると思います。
自分にしかできない、自分らしい考えを『プラスアルファ』して実践してこそ、
「人情味溢れるスタッフ」であり、真の「Superなスタッフ」だと思います。
私自身ホールで接客する時、お客様に対しての挨拶は「ありがとうございました。」
で終わらせず、「ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい。」
と言葉をプラスアルファしてみたり、
玉が飛ばないというトラブルを対応したあと少し時間をおいてから
「あれから玉飛びの調子どうですか?」と一声かけてみたりします。
一度お客様に行った接客を振り返ってみて、改善点を見つけ出し
自分らしさを付け加え、より良い接客をするために少し考えたり、
プラスアルファして行動したりしています。
そうすることによってお客様への印象がずいぶん変わり、
お客様からの笑顔をたくさんもらうことがあります。
お客様から話しかけてくれることも多くなると思います。
最初は本当に些細なことから挑戦していけば良いと思います。
まずはやってみる。
失敗を恐れてなかなか行動に移せないかもしれませんが、失敗してしまったら
行動を振り返り、改善していけば良いのです。
色々な事に対して
『もうちょっとだけ考え』
『もうちょっとだけ工夫して』
『もうちょっとだけ取り組んで』
『もうちょっとだけ相手の立場に立って』
どうしたらよりよい方向に向くのかを考え、自分らしい『プラスアルファ』をつけ加え
行動することで真の「Superなスタッフ」「人情味溢れるスタッフ」になれると思います。
そして機械には出来ない、機械には負けない
「人情味溢れるお店」になっていくと信じています。
5年後理想のお店を作り上げるために、自分自身も一緒に、働くスタッフと共に
真の「Superなスタッフ」になっていく。
それには個々に何が必要か、何が足りないか、
どうしたらより興味を持って取り組んでくれるかを
色々な角度から考え、「その人」にしかできないその人らしさを発揮できる場所を
率先して作り上げていきたいと思います。
同じ制服で働いていても、一人一人違うのだから
自分らしさを『プラスアルファ』して行動すればいい。
これが、私の奏でる思いの一曲です。
有楽グループ 新田店
次長 大﨑 由章