『全て自分』
幼いころから、父親が私に言い続けてきた言葉です。
「やるかやらないか決めるのは自分。
やらなければ何も変わらないけれど、やれば確実に何かが変わる。」
とよく言われました。
当たり前で現実的な言葉ですが、ではこれを完璧にこなせるか?と聞かれれば、
NOだと思います。
人間だれしも、その時の感情や欲に負けてしまうことがあるかと思います。
私自身も、出来るチャンスを自らの甘えで掴めなかったり、
やっておけばよかったと後悔することもしばしばです。
しかし、この言葉は私にとって無意味なのか?と聞かれれば、これもNOです。
なぜなら「全て自分」という言葉は、常に私を成長させてくれたからです。
成功も失敗も、生きてく上で必ず訪れますし、そこで立ち止まってしまえば
それこそ人生はつまらなくなってしまいます。
一度の人生、仕事もプライベートも充実させたいと思っています。
例えば仕事において、どこかで自分に甘えたり、後悔してしまったりする様な事があっても、
この言葉があるから自分を律することができますし、
逆にやると決めたことを達成した時の喜びは2倍にも3倍にもなります。
有楽に勤めるようになって、この言葉が私のモチベーションを支えてくれました。
「全て自分」とは、成功した時も失敗した時も、次のステップに進むための着火剤
みたいなものだと今は思っています。
そう思うようになったのは、私がアルバイトから正社員になる時に、
自分はどういう人間になることを目指そうかと考えている時でした。
それまで漠然としていた「全て自分」という言葉の輪郭を、
自分の信念としてはっきりと中心に据えるために、自分への約束を決め、
それ守るという決意をしようと決めました。
しかし、決心したはいいものの、この約束を決めるのに、相当苦労したことを今でも覚えています。
1つだけの約束というのは、自分中心で物事を考えてしまいそうで、柔軟な発想ができない。
2つは両極端、YESかNOか、やるかやらないかというイメージがある。
他には、全て自分に都合が良いようにならないようにすること。
1つ1つが独立していて、様々な角度から自分を見つめることができるようにすること。
主体性、客観性の両立をきちんとできるようにすること。
そんな紆余曲折を経て、この3つの約束にすることにしました。
「一歩を踏み出す姿勢でいること」
人生は計画通りにはいかないが、どんなに辛く、困難なことがあっても、
冷静になった時でいいから、これからの未来に目を向け、一歩を踏み出す選択をする。
「見る心を持つこと」
純粋な子供だった頃と同じ様に、人や物事を見る。
先入観をなくし、相手を知ろうとし、恐れずに何かにチャレンジする。
「自分に忠実であること」
堂々とありのままの自分でいること。
心に従うことにより、自分が好きで楽しめる場所や状況や会話などを見つけることが出来る。
やりたいと思う事をやって、行きたいと思うところに行く。
心に従うことによって、壁や障害を乗り越える術を学び、充実感を味わうことができる。
何かにチャレンジする時、与えられた課題を達成しようと決めた時、
成功しても、失敗してもいつもこの言葉を糧に歩んできました。
そうした中でハピプロと出会い、自分への約束と共通する考え方が多い事に興奮しました。
また、この出会いが私にとっての一つターニングポイントになったのです。
それまでの私は、自分に厳しくしようとするあまり、一人で頑張りすぎる所がありました。
ハピプロの「楽しみながら働く」という考えからも、自分への約束からも少し脱線していました。
頑張ろうとする事は、もちろん必要なことです。
大事な事は、頑張り方なんだ、取り組み方なんだということを教わりました。
それらをどう伝えていくか、表現していくかを、今とても楽しみながら学んでいる最中です。
まだまだ未熟な私が、この会社や誰かの為に何かを成すことは、ほんの少しなのかもしれません。
しかし、いつまでも未熟者でいるわけにはいきませんし、
現状維持で周りから置いて行かれたくはありません。
決して自分らしさを忘れず、それでいて上司から見た時の「可愛さ・憎めなさ」、
部下から見た時の「尊敬・憧れ」のある人間になるために。
今は求められる職務を全うし、なんでも貪欲に吸収し、一日でも早く、
感覚だけで動いてしまうのではなく、知識を蓄え、より説得力のある人間になるために
頑張る時期だと考えています。
今までお世話になったたくさんの方からの教えや支えと、私の父親から受け取った言葉を胸に、
これからもより一層精進していきます。
それは『全て自分』で決めたことであり、私の想いです。
有楽グループ 砂川店
主任 木全 将太