『unchanging feelings〜変わらぬ想い〜』
現在、パチンコ・パチスロのレギュレーション変更に伴い、新たに登場したスマート遊技機の導入が進みつつある状況は、正にパチンコ業界における新時代の幕開けを迎えています。
これから先、スマート遊技機のシェアはどんどん広がり、やがて全てがスマート遊技機に移り変わって行くことでしょう。
メダルや玉に触れることなく遊ぶことができるスマート遊技機の導入は、パチンコ業界の健全化推進の一環ではありますが、遊技者にとっても利便性や清潔感が向上し、より遊び易くなっています。しかし、多大なメリットを受けられる反面、懸念されるのが接客機会の損失です。
思い返せば、各台計数機が普及したときには、ホールスタッフにとって重労働であった玉箱の上げ下ろしや出玉の交換作業が無くなことで、労働環境においては大きなメリットを受けられた反面、お客様と接する機会が減少し、接客スタイルの改善も余儀なくされました。
今回のスマート遊技機導入が進むにつれて、同じ状況をもたらすことでしょう。
世間では、技術革新が進むに連れて、人間関係が希薄化するように、パチンコ店においても、利便性が向上することで、お客様との接点が減少し、コミュニケーションを取りづらくなることは、悩ましいところです。
近年では、お客様とのコミュニケーションを図る上で、大きな障害になったのは、新型コロナウィルス感染症の拡大です。
マスク着用が必要不可欠になったことで、スタッフの表情が伝わりづらいうえに、今までの接客よりも一歩引いて、ソーシャルディスタンスを保つ心がけが大切になりました。
元気な声がけも活気ある店づくりには欠かせない要素でしたが、コロナ禍の現状では、感染への不安から大きな声を出すことがはばかられる状況にあり、声のボリュームを抑えつつも、元気で活気ある雰囲気を伝えられるよう工夫もしてきました。
これまで、さまざまな環境の変化に対応して来ましたが、パチンコ業界の歴史上、かつてないほどの転換期を迎え、この先5年後を見据え時に、やはり思い浮かんだのは、弊社の持ち味でもある地域に密着した店舗運営でした。
スマート遊技機の登場によって、営業スタイルの多様化が進み、様々な営業形態の店舗がこれから登場することと思います。
既に「コンビニ スマスロ」なる小規模なスマスロ専門店も誕生しています。
このように営業スタイルが多様化して行く中で、お客様に支持される店舗として、もちろん時流に乗り遅れないよう、トレンドを取り入れた営業スタイルの導入や遊技環境の整備などは必須ではあります。
それに加え、人間関係が希薄化している時代だからこそ、他店舗との差別化図るため、弊社の持ち味でもある、地域との繋がり、人との繋がりを大切にした、人による温かいサービスの提供が重要に思います。
これまで取り組んで来た、お客様に「ありがとう」と言われる接客や、幸せの循環をテーマにしたハッピーサイクルプロジェクトには、弊社の想いでもある「地域密着型の店舗づくり」が根幹にあると考えています。
それは、地域の皆様が立ち寄り易い居心地の良い空間づくり、地産地消促進のための景品取り揃え、地域行事への積極的な参加、暮らしに密着した情報発信など、様々な活動を通じて会社としても地域に暮らす住民としても、地域活性化の一助を担う存在でありたいという想いです。
これは、たとえ時代が変わっても変わらぬものとして、これから先の5年後、その先もずっと揺るがない想いとして守り続けたいものです。
『unchanging feelings〜変わらぬ想い〜』
これが、私の想いの一曲です。
有楽グループ
総務課長 濵崎 勇