『可能性は無限大∞~ときめく瞬間のために~』
私が有楽グループに入社してから、今年で23年目を迎えます。
主にカウンター業務に携わることが多く、現在カウンターチーフという立場で働かせていただいています。
今まで多くの後輩にカウンター業務の指導を行ってきましたが、今でも教えることは難しいと思う日々です。
現在私が在籍している大東店は、社員を除くと比較的社歴の浅いアルバイトスタッフで構成されています。
ですから、大東店勤務になってからも後輩の指導をする機会はとても多いです。
しかし、ここ最近は人材不足などもあり、今まで私が行ってきたような丁寧な寄り添った指導が困難になってきています。
昨今の人材不足はパチンコ業界だけに限らず、様々な業界で深刻化しており、少子高齢化が進んでいることなどを考えると、今後も今のような状況が続くのではないかと思います。
このような状況下においてどのような指導をしていくべきなのかを考える機会が増え、ふと、私が入社した頃のことを振り返ってみました。
私が入社してから1年ほどで、ほとんどの先輩方が退職されたり転勤されたりで、当時在籍していた店舗から去りました。
約1年で私は教わる立場から教える立場になったわけです。
先輩は私にしっかりと基礎を指導してくれましたので、不安も大きかったですが、頑張ろうと前向きに思えたことを今でも覚えています。
当時と現在で異なることは、入社してくる人の数です。
当時は誰かが辞めても、また誰か新しく入ってくるという状況でしたので、人材不足になるようなことはありませんでしたし、おかげで同期に近い仲間もすぐにできました。
ですから、先輩がいなくなった後も仲間と協力して後輩への指導や様々な業務も対応していけたと思います。
そして、先輩が基礎を丁寧に指導してくださったおかげで、色々な事を自分で考えながら仕事をするようになりました。
そのかいもあってか、周りが後輩ばかりになり指示を出すようになった時も落ち着いてできましたし、今では業務指示を出すのは結構得意になりました。
そうやって過去を振り返り、指導について思い至ったことは、「基礎知識を丁寧に教えて土台を作ること」の大切さ。
そして、「自ら考えて動く力を伸ばしてあげること」がとても重要だということです。
指示されて仕事をするだけでは、なかなか自分で考えることはしないものです。
何も考えず、ただ指示を待つことは楽かもしれません。
でも、きっとそんな風に与えられた業務のみをこなすのは面白くないし、何よりも楽しくないのではないでしょうか。
自分でゼロから何かを考え形にしていく過程は、たとえ苦労があったとしても、それ以上に楽しい気持ちの方がずっと大きいはずです。
努力が形になれば大きな達成感を得られるし、やり遂げることによって自信を持つことにも繋がります。
そして、自分がすることには責任が伴うということも学べるのです。
私は今まで多くの後輩を見てきましたので、自分から動くことが得意な人もいれば、苦手な人もいるということを知っています。
それでも私は、誰にでも沢山の可能性が眠っていると信じています。
ハッピーサイクルのステップ1「自分からやってみる」は、決して接客や仲間に対してだけのものではなく、業務的なことも含まれていると思っています。
最初の一歩を、勇気を出して踏み出せたら、きっと自分の世界が変わり始めると思います。
きっと、踏み出す前の何倍も仕事が楽しくなるはずです。
大東店のコンセプト「ときめき∞パズル」にもあるように、ときめく瞬間もそれまでの何倍も増えると確信しています。
そうやってみんなが一歩踏み出して、自ら考え動けるようになっていけば、今まで私一人の力では限界があったことも、それ以上にもっと大きなことさえも成し遂げられるようになるのではないかと考えています。
そんなわけで、5年後もっといいお店を作るために私が奏でたい曲は、
「可能性は無限大∞~ときめく瞬間のために~」です。
私自身も人材不足の状況下において、どのように後輩の力を伸ばす指導が出来るのか今はまだ思案中ですが、ひとりひとりの性格や個性と向き合いながらそれぞれに合った指導方法を考えていきます。
私が辿り着いた答えの先に、後輩たちの成長を感じられる瞬間がきっといくつもあることでしょう。
その瞬間が指導していく上での最大の楽しみであり、何よりも喜びとやりがいを感じる瞬間でもあります。
その瞬間の積み重ねが、理想のお店に近付いていくための道のりになるのではないでしょうか。
そして辿り着いた答えが、私から後輩へ、後輩からその次の後輩へと受け継がれていく道しるべになると思っています。
そのための骨組みを作ることが、今の私の最大の使命であり、目標でもあります。
そして、みんながそれぞれ自分の力を最大限に発揮し、更にはチームワークでより大きなことが出来るような環境を作ること、それが私の将来の目標であり、5年後に実現していたいことです。
有楽グループ 大東店
カウンターチーフ 萩原 操