こんにちは!砂川情報局です。
いきなりですが、コレ何かわかりますか??
そうです!『AED(自動体外式除細動器)』ですね。
有楽グループでは、この『AED』を全店舗に設置しております。
しかし設置してはいるものの、使い方を知っているスタッフは何人いるでしょうか?
先日、有楽本部事務所で救命講習会が開催されました。
講師は、知多中部消防本部の消防士の方です。
では、倒れた人を発見したら、どう対処すればよいのか。
発見してから救急車が到着するまでの手順を、
頂いたテキストに沿って写真と合わせて説明していきます。
大人の事情により、
急遽、グッとハート劇場のエンターテイナー達に写真の協力をしてもらいました。
①周囲の安全を確認する。
②反応を確認する。
③119番通報・AED依頼。
④呼吸の確認。
⑤胸骨圧迫。
⑥人工呼吸。
⑦AEDの使用。
①周囲の安全を確認する。
・誰かが突然倒れるところを目撃したり、倒れているところを発見した場合には、
近寄る前に周囲の安全を確認します。
車が通る道路などに人が倒れている場合は、特に気を付けます。
・状況にあわせて自らの安全を確保してから近付きます。
②反応を確認する。
・肩をやさしくたたきながら、耳元で「大丈夫ですか」や「もしもし」など大声で呼びかけます。
・呼びかけに対して目を開けるか、何らかの返答や体を動かすなどの、
目的のあるしぐさがあれば「反応あり」と判断します。
・痙攣のような全身がひきつる動きは「反応なし」と判断します。
・反応がない場合やその判断に自信が持てない場合は、心停止の可能性あるので、
大きな声で、「誰か来て!人が倒れています!」と助けを求めます。
③119番通報・AED依頼。
・助けを求め、協力者が駆けつけたら「あなたは119番へ通報して下さい。」
「あなたはAEDを持って来て下さい。」と具体的に依頼します。
・救助者があなた1人のときは、まず119番通報し、
すぐ近くにAEDがある場所を知っていたら自分で取りに行きます。
AEDの設置場所が遠い、分からないときは、心肺蘇生を優先し、救急隊の到着を待ちます。
④呼吸の確認。
・傷病者の胸と腹部の動き(呼吸により上がったり下がったりするか)を見て、
〝普段どおり〟の呼吸があるかを観察します。
・傷病者の胸と腹部の動きが無ければ、「呼吸なし」と判断します。
・約10秒かけても判断に迷う場合は心停止と考え、直ちに胸骨圧迫を始めます。
ここからは、実際の講習の様子と合わせて進めていきます。
⑤胸骨圧迫。
・胸の左右真ん中にある胸骨の下半分に片方の手の付け根を置きます。
他方の手をその手の上に重ねます。両手の指を互いに組むと力が入りやすくなります。
・両肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、
真上から垂直に胸が約5cm(単三電池の長さほど)沈むまでしっかり圧迫します。
・1分間に100~120回の早いテンポで連続して絶え間なく圧迫します。
・毎回、圧迫の後は、胸が完全に元の高さに戻るようにし、圧迫が浅くなったり、
位置がずれないように注意します。
・救助者が疲労して、圧迫の深さ、テンポ、解除(胸の戻り)が、
不十分になるのを防ぐため、周りに協力してくれる人がいたら、
1~2分ごとを目安に胸骨圧迫の役割を交代します。
⑥人工呼吸。
1.気道確保(頭部後屈あご先挙上法)。
・片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先に当てて、
頭を後ろにのけぞらせ、あご先を上げます。
2.口対口人工呼吸。
・気道を確保した姿勢から、額側の手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、
吹き込む息が漏れ出さないようにします。
・口を大きく開いて、傷病者の口を覆うように密着させます。
・約1秒かけて、傷病者の胸が上がるのがわかる程度の息を吹き込みます。
・いったん口を離し、息が自然に吐き出されるのを待って、2回目の吹き込みを行います。
※うまく胸が上がらない場合でも吹き込みは2回まで。
胸骨圧迫の中断が10秒以上にならないようにします。
3.胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせる。
・胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸を2回行います。
この胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ(30:2のサイクル)を、
救急隊員と交代するまで絶え間なく続けます。
・傷病者の顔面や口から出血している場合や、口と口を直接接触させることを、
ためらわれる場合には、胸骨圧迫のみを行います。
⑦AEDの使用。
・AEDが到着したら、すぐに傷病者に装着し、除細動を開始します。
・AEDにはいくつかの種類が有りますが、どの機種も同じような手順で使用できるように設計されています。
・音声やランプの指示に従い、誰でも簡単に操作ができるようになっています。
・AEDを使う準備をしながらも、胸骨圧迫を出来るだけ続けます。
1.AEDの電源を入れる。
・AEDを傷病者の近くに置き、ケースから本体を取り出します。
・電源ボタンを押します。電源が入るとそれ以降は音声メッセージと点滅するランプの指示に従って操作します。
2.電極パッドを貼る。
・傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
・電極パッドを袋から取り出し、パッドに描かれた絵の位置を参考にして、
1枚を胸の右上、もう1枚を胸の左下の肌に直接貼り付けます。
(※電極パッドのケーブルをAED本体に差し込むことが必要な機種もあります。)
3.心電図の解析。
・電極パッドが正しく貼られると、「体から離れてください」などの音声ガイドが流れ、
自動的に心電図解析が始まります。
この時、AEDの操作者は「皆さん、体から離れてください!!」と、
注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認します。
4.電気ショック。
・電気ショックを行う必要があると解析した場合は、“ショックが必要です。”と、
音声メッセージが流れ、自動的に充電を開始します。
・充電が完了すると、“ショックボタンを押してください”と、
音声とともにボタンが点灯します。
・操作者は「ショックを行います。皆さん、離れてください!!」と注意を促し、
誰も傷病者に触れていないことを確認してショックボタンを押します。
・電気ショックを行ったら、直ちに胸骨圧迫を再開します。
・“電気ショックは不要です”などの音声メッセージの場合は、直ちに胸骨圧迫を再開します。
2分ほど経過すると、再びAEDが自動的に心電図の解析を行います。
音声メッセージに従って傷病者から手を離し、周りの人も離れます。
以後は胸骨圧迫とAEDの使用の手順を、約2分おきに救急隊員と交代するまで繰り返します。
以上が発見してから救急車が到着するまでの流れです。
講習に参加して思ったことは、自分ひとりの力では難しいということでした。
119番通報して救急隊員が到着するまでの時間は、平均9分だそうです。
その9分間ずっと胸骨圧迫と人口呼吸を繰り返していなければなりません。
練習では30:2のサイクルを2セットやりましたが、
それだけで腕や腰が痛くなりました。
また、実際に緊急事態になった時にどれだけ冷静に訓練で学んだことを、
実践できるかが大切だと感じました。
練習ですら、緊張して手順を忘れる場面が何度もあり、
その都度一緒に参加した上司や先輩に助けられました。
その時に多くの人を集めることができれば、自分よりも詳しい人がいるかもしれないし、
体力がある人、冷静に指示てくれる人もいるかもしれませんよね。
まずは、周囲に助けを求めることが最重要なのだと思いました。
そして、少しでも落ち着いて、的確な行動をとれるようにする為にも、
これからも定期的に救命講習を受講して、繰り返し正しい知識と技術を、
身に付けていきたいと思いました。
最後に、この日の講師の千葉さんと中村さんです。
ありがとうございました。
『消防士=イケメン』という噂は本当ですね♪
記事担当:砂川店 浜崎