春はあけぼの
やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて・・・
みなさん学生時代に聞いたことのある一文だと思いますが、
では、清少納言は枕草子にて夏は何が趣深いといっているか覚えていますか?
正解は「夏は夜」です。
月のころはさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる・・・と続いていくのですが、
よっぽど古文に興味のある方で無いと正解できなかったのではないでしょうか?
このように一度は聞いたことのある事でも代表的なフレーズ以外は
あまり記憶に残らないという事はよくありますね。
又、
「子の曰く、吾れ・・・
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
は有名ですが、孔子は七十にしてどうなったと言ったかわかりますか?
答えは
「心の欲する所に従って、矩を踰えず
(思うままにふるまって、それで道をはずれないようになった。)」です。
これも漢文や中国史によほど興味のある方で無いと正解できなかったと思います。
上記の例のように、人の記憶とは曖昧であり、
又、耳に残っているワンフレーズだけでは、発言の趣旨を正しく理解する事ができないものなのです。
この新田情報局も今回で15回目の記事となりますが、
我々の発信した情報は、みなさんにどう伝わっているでしょうか?
特に私の書いた記事ではどうとでも解釈できるような文章が多かったように思えます。
他人に真意を伝えるというのはこのように難しいものでして、
我々の働く新田店でも、毎日ミーティングを行い、情報の共有・確認に努めているわけですが、
スタッフ全員に同じく情報の理解を求めていくのは、とても難しい作業になっているのです。
しかしながら、新田店スタッフ全員に思いが届いていると思える事もあります。
我々が必死に考えたコンセプト&ゴールです。
スタッフ全員が毎朝ミ-ティングにて、ゴールを確認し、コンセプトを復唱してきたのが、
今、実を結ぼうとしていると思っています。
「継続は力なり」使い古された感もある言葉ですが、
この言葉を信じ、新田店がより良い店になるよう、
これからも毎朝のミーティングに取り組んでいきたいと思っています。
記事担当:新田店 三谷