最近の健康診断で身長がついに縮み始めたかもしれない( ;∀;)
なんてことを気に掛けないようにしているアラフォーの加藤がお届けする今回の情報局は、176センチの私(178センチだと最近まで言っていた)よりも小さい身長の172センチという体格で、バスケットボールで世界最高峰と言われているNBAの世界に飛び込んで確かな爪痕を残し始めている「河村勇輝選手」について語っていこうと思います(^^)/
私は小学校、中学校、高校と県内でベスト4くらいのチームに所属していました。
2個上1個上の学年では全国大会に出場していたようなチームではありましたが、私たちの年代は2歩ほど全国に及ばないという悔しい思いをしたチームでした。
だからこそ全国で活躍した選手や、プロとして活躍している選手には尊敬の気持ちが強くあります。
「身長が5センチ高ければ10点分の価値がある!」と高校時代のあるコーチが言っていました(コーチ同士で会話していたのを盗み聞きした)が、「平均身長198センチと言われるNBAの世界に172センチの河村選手が飛び込むことがどれだけ難しいことなのか」想像を絶するものがあると思います。
高校時代に名門中の名門である福岡第一高等学校でウィンターカップ2連覇など注目をあびる選手となり、東海大学に通いながらBリーグの特別指定選手として三遠ネオフェニックスや横浜ビー・コルセアーズでプロの世界でも十分に活躍できることを証明していました。
横浜ビー・コルセアーズとプロ契約してBリーグに本格参戦してからは、BリーグのMVP、ベストファイブ、新人賞などを獲得し突出した実力を証明していました。
2022年のワールドカップアジア予選の台湾戦からA代表デビューを果たすと、圧巻だったのはパリオリンピックでのフランス戦でした!
当時日本はFIBAランキング26位。
FIBAランキング9位のフランスに勝つことは難しいだろうというのが戦前の世界中の人の予想だったと思います。
開催国ということもあり気合十分で、NBAの新人王に輝いた身長2メートル22センチのウェンバンヤマ選手を擁するフランスは優勝候補の一角でした。
圧倒的アウェーの中、強度の高い守備からリズムを作っていった日本は試合終了16秒前で4点リードとフランスを追い詰めましたが、残り時間10秒での3ポイントシュート、バスケットカウントの1スローも決められまさかの同点に。
試合は延長の末90対94で競り負けてしまいました。
勝利まであと1歩の所でしたがまさかの逆転負けと悔しい試合となりました(/_;)
この試合で河村選手は29得点7リバウンド6アシストと大活躍を見せ、国際的な知名度を上げていました。
その後メンフィスグリズリーズのトレーニングキャンプへの参加。
エグジビット10契約を結んでNBAプレシーズンマッチ5試合に出場すると平均15分ほどのプレータイムの中で3.4点、4.2アシストを記録しました。
この活躍でグリズリーズと傘下の下部リーグ両方と契約を結ぶ2ウェイ契約を結び、日本人として4人目のNBAプレーヤーとして今期のシーズンに挑んでいます!
本契約を目指す河村選手がどのようにすごいのか!
個人的にここがすごいよってポイントをお話ししていこうと思います!(^^)!
まずは身長が低いことがモロに影響する「ディフェンス」です。
ゴールの高さが304.8センチと空中にあるバスケットでは身長が高い方が単純に有利なわけです。
身長の低い選手が高い選手にディフェンスにつくことをミスマッチと言ったりするのですが、平均身長198センチのNBAでは河村選手はどの選手にディフェンスに行ってもミスマッチになるわけです。
自身より20センチ身長が高い選手を抑えることは、バスケットを経験したことがない人でもどれだけ難しいことか想像できるかと思います。
そう思いながら河村選手のディフェンスを見てみましたが、チームのディフェンスの穴になっているかと言えば全く違いました。
ゴールに近い場所のディフェンスではチームメイトのカバーももらいながら上手く対応しています。
それよりもオフェンスの選手がゴール下付近の位置に入っていく前に、オフェンスが入っていくコースに体を入れて狙った場所に入っていけないようなディフェンスをしていました。
このディフェンスは見た目以上にメチャメチャ難しいです!
バスケットというスポーツは基本的に体の接触をしてはいけないスポーツです。
ラグビーやアメリカンフットボールのように、ディフェンスがオフェンスを止める際に手を使って相手の体を止めることは、反則をとられてしまうわけです。
手を使わずに胸の中心あたりで相手を受け止めるような形で対応するのですが、これがなかなかやろうと思ってもできません(;^ω^)
相手も止められないように全力で走ったりフェイントをかけてくるわけですから、相手の走っているコースに先回りして体を入れるなんてなかなかできることではありません。
さらには身長がそれだけ大きいということは体重の差もあるはずなので、相手を受け止めた際に吹っ飛ばされてもおかしくないわけです。
しかし、河村選手は相手と胸が接触する瞬間に相手を胸で押し返す動きをすることで、吹っ飛ばされずに相手を止めることに成功しているのです。
言葉でつらつら簡単に書いてきましたが、これだけの動作をトップアスリート相手に“やらせない”ディフェンスをしているのがすごいなと感じます!
オフェンスではプレシーズンマッチでもはや代名詞化したようにも思える「ノールックパス」が印象的です。
どこに味方がいるのか把握しながら、敵を引き付けて味方の方を見ずにパス。
私がプレーしていた高校時代でももちろんノールックパスでアシストをしたことはありますが、河村選手のノールックパスの精度や質は目の肥えているNBAファンですらも虜にできるほど高いことを意味しています。
ファンのハートをがっちり掴んだ結果が、会場から巻き起こる“We want Yuki!!”コールです!(^^)
NBAのトッププレイヤーが揃っているなかで“河村勇輝が見たいからユウキをだせ!!”とファンが騒ぐなんて誰が想像できたでしょうか。
バスケットの世界で言えばまだまだ日本は強い国とは言えないと思います。
NBAへの挑戦は高い壁があるとは思いますが、河村選手の挑戦を日本中のファンも世界中のファンもワクワクしながら応援していると思います♪
がんばれ河村選手!!We want Yuki!!
記事担当:りんくう店 加藤