本日、2019年10月22日は天皇陛下『即位礼正殿の儀』が執り行われます。
即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)とは、即位の礼の中心となる、
即位した天皇が日本国の内外に即位を宣明する儀式です。
この日は、新天皇陛下の御即位をお祝いする今年限定の「国民の祝日」になります。
また、儀式の模様は、政府インターネットテレビや各放送局で、
ライブ中継される予定になっています。
ちなみに、上皇陛下が御退位された4月30日には『退位礼正殿の儀』が執り行われました。
今回のように、天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が同時に行われるのは、
約200年ぶりのことであり、憲政史上初めてのことだそうです。
翌、5月1日には「即位後朝見の儀」が執り行われ、
天皇が即位後初めて三権の長をはじめとする国民の代表者と会われました。
天皇家の始まりは、紀元前660年、神武天皇の即位に始まり、
今上天皇で実に126代まで続いています。
下の表は宮内庁発表の天皇系図になります。
歴史を学ぶ上で、天皇は欠かせない存在ですよね。
有名なところでは、聖徳太子が摂政を務めた推古天皇や、
以前の情報局でも紹介した、自身を天皇と称号とし、日本を国号とした最初の天皇とも言われる天武天皇。
都を平城京に移し、墾田永年私財法制定、で有名な聖武天皇。
名前を挙げたら枚挙にいとまがないですが、
昔も今も変わらず天皇陛下は日本国民にとって大切な存在です。
では、実際に即位礼正殿の儀はどのように執り行われるか、具体的に調べてみましょう。
儀式は平成の例を踏襲して行われます。
参列者の座席については、平成時は一部中庭にせり出して設営していましたが、
荒天の場合を考慮してこれを設置せずに、豊明殿、春秋の間、
石橋の間及び中庭を取り囲む廊下に全座席を設営し、
これらの場所に多数設置された大小のモニターも活用することで、
儀式の様子を把握できるようにしたそうです。
天皇・皇后両陛下の登壇の際の動線についても紫宸殿の儀の時のものに戻し、
松の間の後方から出御するとのことです。
なお、退出の際は平成度に倣って正殿竹の間を通ります。
皇族は平成度と同様に、正殿梅の間の前を経る動線になります。
政府は、日本が国家として承認している195か国の元首などを招くことを決定したそうです。
※式次第
1. 三権の長、皇族、天皇、皇后の順に正殿松の間に参入する。
2. 天皇、皇后が高御座、御帳台に昇る。
3. 参列者が鉦の合図により起立する。高御座、御帳台の帳が開けられる。
4. 参列者が鼓の合図により敬礼する。
5. 内閣総理大臣が高御座前に参進する。
6. 天皇の「おことば」がある。
7. 内閣総理大臣が寿詞を述べる。
8. 内閣総理大臣が即位を祝して万歳を三唱する。
参列者が唱和する。同時に自衛隊による、21発の礼砲が撃たれる。
9. 内閣総理大臣が所定の位置に戻る。
10. 参列者が鉦の合図により着席する。高御座、御帳台の帳が閉められる。
11. 天皇、皇后が高御座、御帳台から降りる。
12. 天皇、皇后、皇族、三権の長の順に退出する。
※装束
・天皇陛下:
束帯黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)に立纓御冠を着用し、笏を持つ。
・皇后陛下:
唐衣裳(からぎぬも)装束の着用。唐衣は白系統、
表着は緑系統(皇后の料は、古くは赤色や青色の織物が多いが、
後深草天皇即位の時、母后は白唐衣を用いた。
また立后のときは唐衣と表着に白を用いるのが平安中期以降の慣例であり、
これらを参照して大正以降即位の礼の皇后の料は、
白唐衣に緑系統の表着という組み合わせに固定化した)。
髪型は御垂髪(おすべらかし)で平額を付ける。桧扇を持つ。
・男性皇族:
束帯黒色袍に垂纓冠を着用し、笏を持つ。
但し令和の即位礼正殿の儀からは、
洋風礼装(燕尾服やモーニングコート)着用が認められた。
皇嗣のみ黄丹御袍を着る。
・女性皇族:
唐衣裳装束。唐衣は紫。桧扇を持つ。
但し令和の即位礼正殿の儀からは洋風礼装(ロングドレス)も認められた。
・三権の長:
洋装礼服(燕尾服)。
昭和天皇の即位礼の際に田中義一内閣総理大臣は黒色袍の束帯であったが、
平成の儀式では洋装が採用された。
・威儀物奉持者:
束帯緋色袍または黒色袍に垂纓冠または巻纓冠を着用。
天皇と皇后が昇る高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)は、
通常は京都御所紫宸殿にあるが、即位礼を行うにあたりその都度解体して運搬され、
松の間に設営される(松の間中央に高御座、正殿向かって右に御帳台)。
また、中庭には幡旗が立てられ、
文官武官の装束を身につけた総理府(現在の内閣府)、
宮内庁職員が「威儀物捧持者」として奉仕する。
即位礼正殿の儀が執り行われた後に、ご即位を国民に広く披露し祝福を受けられるため、
皇居から赤坂御所まで即位パレード「祝賀御列の儀」が行われます。
ただ、台風19号の被災地への対応に万全を期すなどとして、
パレードはおよそ3週間延期し、11月10日に実施する方針を固めました。
コースは、
皇居・宮殿〜二重橋前〜桜田門〜国会議事堂正門前〜憲政記念館前〜
国立国会図書館前〜平河町〜都道府県会館前〜青山1丁目交差点〜赤坂御所
の約4.6kmとなります。
有楽グループも本日、即位礼正殿の儀をお祝いし、全店で国旗の掲揚を行います。
当日は、大変喜ばしい日となりますので、皆でお祝いをしましょう!!
記事担当:りんくう店 飯田