突然ですが皆さん招き猫って知っています?
パッと浮かんでくるのは、この形の置物か…
カラオケ「まねきねこ」か…
ボートレース好きならこれかな?
常滑市に来たことがある方なら、どこかで一度は何かしらの招き猫を見たことがあるのではないでしょうか?
私も常滑市に引っ越して来てから約15年、色々な場所で招き猫を見てきました。
今まで特に気にすることはなく、なんとな~く常滑は焼き物の街であり、招き猫が有名とだけは知っていました。
とある日、焼き物の商店街をぶらぶらしている時に、息子に「招き猫ってあちこちあるけど結局なんなの?」と質問され、「そりゃ~あれだろ…」と父親の威厳が少々損なわれる事態になってしまい、悔しい思いをしてしまったのと良いキッカケになったので、今回りんくう情報局で招き猫について取り上げたいと思います。
担当は常滑市民歴15年の小谷が担当します、宜しくお願いします。
まずそもそも「招き猫」とはなんなのか?
招き猫とは所謂縁起物で、諸説ありますが江戸時代に誕生したと言われています。
上げている手(右手・左手・両手)にご利益の違いがあり、上げている高さによっても違いがあります。
右手→金運や幸運を招く
左手→人を招くとされ、商売繁盛や良縁を招く
両手→右手と左手の両方のご利益が欲しい人向け
ただし両手を上げているので「お手上げ」ともとれるので、気になる人は避けた方がいいかも…
上げている手が耳より高い場合→遠い未来や遠方から良縁を招く
上げている手が耳より低い場合→身近な福やささやかな幸せを招く
とされています。
~招き猫はどこで作られている?~
招き猫はいろいろな場所で作られていますが、主な生産地は次の通りです。
愛知県常滑市と瀬戸市、石川県加賀市です。
これらの三か所はいずれも焼き物が有名ですね。
常滑市は「常滑焼」、瀬戸市は「瀬戸焼」、加賀市は「九谷焼」です。
~招き猫には色々な形がある?~
上で紹介した三大生産地にそれぞれの特徴が存在します。
常滑型
おそらく招き猫を思い浮かべたら、ほとんどの人が思い浮かべるのが常滑型の招き猫でしょう。
丸い体の2頭身で目が大きく、いろいろな大きさの小判を持っているのが特徴。
どっしりと体がでかいので「でで~ん」と登場しそうな感じです。
瀬戸型
瀬戸型は常滑型よりも、より猫に近い顔になっています。
ルーツが京都の伏見稲荷で売られていた招き猫にあるため、ちょっと狐に寄せたような猫?みたいな顔になっています。
小判は持っておらず、首に複数の鈴や前掛けがあるのが特徴です。
九谷型
他の型に比べいろいろな模様があり、派手な印象な招き猫です。
耳が横向きであったり、鈴が首元の横についていたりもします。
他の型にはない横座りをしている型もあるそうです。
色がたくさんあるけど、どの色にすればいい?
代表的な色は白(三毛)と黒と赤だそうです。
常滑の「トコタン」「とこにゃん」「おたふく」はみんな白(三毛)ですね。
近年では風水的な意味合いもあり、様々な色の招き猫があります。
それぞれの色のご利益は以下の通りです。
白→「幸運」
黒→「魔除け」
赤→「病気予防」
金→「金運上昇」
青→「学業成就」
ピンク→「恋愛運」
となっています。
何色の招き猫にしようか迷った時は、以上のことを参考にしてもらえるとお気に入りが手に入ることでしょう!
あと愛知県瀬戸市に招き猫関連の施設があるそうなので行ってきました!
「招き猫ミュージアム」へ!
近くの駐車場ででっかいやつがお出迎え^^
建物はそこまで大きくはなかったですが、雰囲気のある佇まいです。
一階は受付・ショップ・カフェになっていて、メインのミュージアムは2階ということでいざ!!
最初の感想は「どんだけおんねん!!」
といきなり関西弁になってしまうぐらいの衝撃でした。
写真で伝わりますかね~
とにかく、大中小様々な形や色の招き猫の大群が…、いや猫群がこれでもかと展示してありました。
先に調べた三大招き猫もしっかりと展示してあり、違いが一目瞭然でした。
なかには変な物を持っている猫や、これは招き猫なのか?というのもあり、なかなか楽しい空間でした。
招き猫の起源など、かなり詳しく写真つきで解説されているコーナーもあるので、興味がある方は是非一度遊びに行ってみてください。
招き猫の色・形・タイプを知ってから飾ってある招き猫を見ると、色々発見できて楽しいですよ!
記事担当:りんくう店 小谷