今回は、りんくう店エンジニア間瀬が、
りんごの中の王様という意味を込めて命名された青りんごの代表的な品種、
「王林」について、あつあつに語っていきたいと思います。
まずは、王林についてお勉強♪
王林は、「ゴールデンデリシャス」と「印度」の交配品種で、
「ふじ」「つがる」に次いで多く作られています。
という事は、青りんごではトップの生産量という事ですね(* ̄o ̄)
果皮は黄緑色、斑点のついた見た目が特徴で果肉はやや硬く、
かじると「ざくっ」と音がして噛み応え満点。
酸味が強いように見えますが、と~っても甘く香りも芳醇です。
甘味が強いですが、口当たりが爽やかで後味はスッキリしています。
さてここで問題です。
写真に2個の王林がありますが、どちらが甘くて美味しいでしょうか(*´д`)??
正解は…右側の王林です。
緑色より黄色がかった色の王林の方が甘くて美味しいと市場の方に教えて頂きました☆
そして王林は皮の表面に茶色いヒビ状の「サビ」が出やすい特性を持っています。
サビがありザラザラしている物は甘味が強くて美味しいとされています。
見た目が悪くなるので、「何これ傷付いてるじゃん」と避けてしまうところですが、
これを知るとサビがある物を敢えて選びたくなりますね。
↓この写真だと左側です。
【りんごは1日1個で医者いらず】
以前、「サンふじ」の記事でも書き込ましたが、
王林の栄養素もサンふじに負けないくらい素晴らしい(v〃∇〃)ハ(〃∇〃v)
王林には、赤りんご以上にポリフェノールの一種である、
「プロシアニジン」が含まれています。
この「プロシアニジン」には、余分な活性酸素を取り除き、
老化の進行を遅らせる抗酸化作用が期待できます。
また、コレステロール低減作用や美白作用など盛り沢山♪
日頃、摂取不足に陥ることの多い栄養素がたくさん含まれているので、
健康管理の強い味方!!積極的に食べたい果物ですね!!
さてそんな王林ですが、保存性にも優れています。
新聞紙で包んでポリ袋に入れ、温度の低い冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保管すると、
長期間、美味しい状態を保つ事が出来ます。
しかし、冷蔵庫の野菜室に保存する時に注意があります!!
りんごが呼吸をすると「エチレンガス」という物質を大量に出します。
このエチレンガスは野菜や果物の熟成を早めます。
という事は、同じ野菜室に入れてある野菜や果物にも影響を与えてしまうんです。
熟成を早めてしまうので、傷んでしまう可能性もあるという事です。
なのでりんごを保存する時は、しっかり密閉して下さいね。
私達も果物を陳列する時は、熟しやすい果物とりんごは離す様に気を付けています。
一見やっかいに思われる「エチレンガス」ですが、良い影響を及ぼす事もあります。
固いキウイ、青いバナナなどを早く食べたい場合、
りんごと一緒にしておくと追熟が進んで早く食べ頃を迎えます。
じゃがいもはりんごと一緒に保存すると、
じゃがいもを休眠状態にして発芽を抑制し長持ちさせてくれます。
悪い事ばかりではないので、
エチレンガスは気を付けながら上手く利用したいですね(*^ー゚)b
しっかりお勉強したところで、切ってみよ~!!
切る前から、すご~く甘い香りにウットリ。
切った断面は、りんごによくある「蜜」は確認できません。
王林は蜜入りりんごでは無いのですね。
りんご飾り切りの定番♪うさぎちゃん。
皮にたくさん栄養素は含まれています。しっかり皮まで食べましょう~。
これから旬、真っ盛りの「王林」。
有楽グループの果物コーナーで甘い香りを放ちながら皆様をお待ちしております。
記事担当:青果部看板娘 間瀬