こんにちは!
今月の「有楽青果部看板娘」は大東店の1ピース土井が、
大好きな大好きな『幸水』についてお届けします!!
夏から秋にかけてのこの時期、一年を通して考えても一番果物の種類が豊富な季節ですよね。
お店の果物コーナーにも所狭しと様々な果物が並んでいます。
ご存知かと思いますが、有楽にはこのたくさんの果物が毎朝届けられるんです!!
どうやって果物が運ばれてくるのかをすこーしだけご紹介しますね。
早朝、市場で仕入れられた果物は、各店へ運ばれる前に一度倉庫に集められます。
そして、各店へ配送するべく荷積みして送り出されるわけです。
写真に写っているだけでも本当にいろんな果物がありますが、
そんな様々な果物の中で、まさに今が旬なのが「梨」ですよ。
余談ですが、梨はとても歴史のある果物だって知ってました?
『梨の起源となった植物は7千万年以前に中国の南西部の山地で発生し、
6千6百万年前頃に分布を広げて行ったと言われています。
発祥地からシルクロード等で東に向かって分布を広げたナシ属植物は、
中国東方地域に移り中国ナシや日本ナシ等に分化し、さらに海を渡って日本に伝わったと考えられています。』
まさか、シルクロードを通って文化や宗教などとともに海を渡ってきたとは!!
なんだか、ロマンを感じますね。
そうやって海を渡ってきた梨を、よりおいしく、より日本の風土にあったものに!
という熱意から多数の品種改良がなされた結果「梨」にはとてもたくさんの種類があります。
その中でも、私が特に好きなのが今回ご紹介する『幸水』なんです!!
『幸水』は「豊水」「新水」とともに梨の「三水」と呼ばれる赤梨で、日本梨の代表品種の1つです。
なぜ、『幸水』という名前になったのか。
幸水は現在の果樹研究所で菊水と早生幸蔵を交配させて育成された品種で、
1959(昭和34)年に命名・登録されました。
名前の幸水は、親となった幸蔵の”幸”と菊水の”水”をとって付けられたそうです。
果物は交配種の名前を一字ずつとって命名されること多いですよね~。
産地は日本各地にあり、現在では一番多く生産されている品種でもあります。
梨の中で一番メジャーな種類なので私と同じように、「大好きだよ!」という方も多いと思います♪
シャクッとした食感と歯を立てた瞬間にあふれ出す果汁。
あのみずみずしさと爽やかさはほかの果物では味わえませんよね~。
暑い今時期だからこそ、ついつい食べたくなってしまうんです。
そういえば、暑い中冷えた幸水を食べるとちょっと元気になれるのは、
どうしてなのかと思って調べてみたんですが梨の成分には、
アミノ酸の1つである「アスパラギン酸」が豊富に含まれていて疲労回復に効果があるんですって!
他にも、「ソルビトール」が暑さで火照った体を冷やして、
「カリウム」がミネラル補給をしてくれます!!
夏に、幸水を食べたくなるのは夏バテ予防になることを体が知っているからなのかと驚きました。
さて、暑い暑い今年の夏に負けないよう、さっそくいただきたいと思います♪
あ、そうそう『幸水』は赤梨なので、より黄色く赤褐色なものが美味しいですよ!
表皮のつぶつぶが多いものはよりたくさんお日様を浴びている証拠です。
では、実食!!
まずは、いつも通り。軽く冷やしてから剝いてそのまま食べますよ~。
ん~、今年の幸水もジューシーでシャリシャリ美味しいです。
今年は天候が不安定なので、どんな出来になるのか心配していましたが…
全く心配なし!!
さっぱりと甘くておいしい幸水です!!!!
折角なので、そのまま食べる以外にどんな食べ方があるのか調べてみたら、
気になるものがあったので試してみようと思います。
コンポートにしてみました!
たくさんあって食べきれない!!という時にお勧めです。
砂糖を入れて煮込んであるので保存がききますし、アイスクリームを添えるとおしゃれデザートに変身です。
しかも!!!激うま!!!!!
冷たいコンポートと、アイスクリームのコンビネーションがめちゃくちゃおいしかったです!!
(もっとたくさん作ればよかった…あっという間に食べちゃいました)
他にも肉料理にも使えたりするみたいですよ。
(消化酵素がお肉を柔らかくするそうです)
まだまだいろんな食べ方がありそうですが、それは皆さんに試していただくことにして…
今回のおすすめ『幸水』は9月まで楽しめる品種です。
今年はまだ食べてないなぁというそこのあなた!!
是非是非、今年の『幸水』をお楽しみくださいね。
記事担当:青果部 看板娘 土井