愛知県半田市は、ご存知ですか??
古くから酒、醤油、味噌などの醸造業が栄え、江戸中期に酒粕を用いた酢の醸造が始まり、
江戸のにぎり寿司ブームもあり、樽詰めされた酢は尾州廻船によって江戸にも運ばれたそうです。
醸造業の発展が現在の半田市の形成に繋がりました。
あの「味ぽん」で有名なミツカンの本社も半田市にあります。昔は工場から酢の香りがあたり一面広がっていました。
今ではそこまでの香りはしていませんが、幼い頃から嗅いでいるせいか故郷の香りと今でも思っています。
さて更に半田市を知ろう!
2015年11月8日にオープンした『ミツカンミュージアム「MIM」』。
ここでも半田市の歴史を知る事が出来ます。
そんな、半田市で5年に1度のビックイベントがあります。
それは「はんだ山車まつり」です。
半田市は、毎年3月中旬~5月上旬にかけて、市内10地区で春祭礼が行なわれています。
そのお祭りに「山車」と呼ばれる、彫刻やからくり人形などが飾ざられた物が曳き出されます。
半田市のお祭りは歴史が古く、宝暦5年(1755年)に描かれた、
「乙川村祭禮絵巻」が示すように乙川で古来よりこの形式が確立しており、今に受け継がれています。
この「乙川村祭禮絵巻」は、半田市立半田博物館に展示してあります。
また、春祭礼と題して半田市内10地区で祭りが行われます。
乙川まつり(平成29年3月18日.19日)
岩滑地区(平成29年4月8日.9日)
岩滑新田地区(平成29年4月8日.9日)
上半田地区(平成29年4月8日.9日)
協和地区(平成29年4月15日.16日)
成岩地区(平成29年4月15日.16日)
西成岩地区(平成29年4月15日.16日)
板山地区(平成29年4月15日.16日)
下半田地区(平成29年4月15日.16日)
亀崎潮干まつり(平成29年5月3日.4日)
が、平成29年3月中旬~5月上旬に行なわれました。その山車の保有数は、なんと31輌です。
その31輌の山車が5年1度集結するビックイベントが10月7日(土)、8日(日)の2日間で行なわれます。
山車彫刻??って、思われる方に少しご紹介します。
画像の様な木彫りしてある彫刻物が山車には多く施されています。その彫刻を彫った人達が凄い!
信州諏訪の彫師、
二代目立川和四郎富昌『天明二年(一七八二年)』や、
三代目立川和四郎富重『文化十二年(一八一五年)』。
初代瀬川治助は、安永中(一七七〇年)など、
先人が彫った彫刻が今なお大切に保存され受け継がれています。
な!なんと!!半田市出身の有名な彫刻師がいました。
それは、彫常こと新美常次郎。
明治九年(一八七六年)半田村の船大工の次男として生まれました。
半田市の山車以外にも、この彫常さんの彫刻が見る事が出来ます。
この様に半田市には、さまざまな歴史や文化が残っています。
「はんだ山車まつり」も今回で第八回目になります。
第1回は昭和54年、第2回は昭和62年、第3回は平成4年。
第4回、5回、6回、7回と5年に1度開催されています。
はんだ山車まつりも時代と共に変貌を告げ第6回開催になると、
メインテーマやサブテーマを持ち「極(kiwami)」をメインテーマとし、
「山車絵巻に酔いしれる感動と興奮」をサブテーマとし「半田が誇る山車文化・伝統の素晴らしさ」とされました。
第7回は「伝(DEN)」をメインテーマとし、山車装飾や山車の梶さばき、
伝統技芸を未来に伝承し、全国に伝えられるような祭りとして、
会場を訪れた約53万人の皆様に「最高のおもてなし」とされました。
これって、今有楽グループが取り組んでいる『ハッピーサイクル』で教わった、
『コンセプト』の意味に近いものがあると思いました。
私が所属している有楽りんくう店のコンセプトは「あつあつ元気発電所」。
感動的・情熱的な『あつあつ元気』をスタッフ一人一人が、発電所のように作り出し、全国に発信していく場所にしたいとの想いで作りました。
おっと話を戻しますね!ついつい・・。
さて今回、第8回のメインテーマは「美(BI)」どんな想いが込められたものか、
今は分かりませんが「はんだ山車まつり」を見て頂ければ分かる様な気がします。
はんだ山車まつりは2日間ですが、それまでの準備に多くの人が携わり時間を費やしています。
そこで大事なことが有ります。それは「人との繋がり」です。
井の中の蛙ではないですが、繋がりを持つ事が出来ないと創大な事は出来ませんよね。
はんだ山車祭りに携わる人たちは色々な職種です。考え方も違う中で一つの物を作り上げて行くって凄いと思いました。
是非とも「はんだ山車まつり」を訪れた際には、多くの人が作り上げたんだと思って是非見に来て下さい。
余談ですが、有楽グループではこの「はんだ山車まつり」に参加しているスタッフがいます。
地元、半田で育ち地元企業だからこそ出きる事をしてきたいとの想いが込められています。
ちなみに、乙川浅井山2名、下半田南組1名、下半田中組1名、岩滑新田奥組1名です。
次回は、『はんだ山車まつり目前!これぞ半田の祭魂』をお送りします。
是非、お楽しみに。
記事担当:りんくう店 堀尾