今回散歩するのは、常滑やきもの散歩道Aコース周辺にある「お休み処 常磐晒 木綿の店 瀧田」さん。
ちょっと店舗名が複雑ですので、お店の解説をします。
「瀧田」とは「瀧田家」の事で、江戸時代の末期から明治初期まで廻船業を営んでおり、
明治5年より知多木綿の卸売業を開始、その後、知多木綿の晒(さらし)を製造する事となりました。
その時の繊維会社を改装して現在のお店にしているので、店内のあちこちに、
瀧田家の歴史を感じさせるモノが沢山あります。なんと、130年以上の歴史があるんです。
「常磐晒」とは、繊維業をしていた時の晒製品の商品名、常磐晒(ときわさらし)が店名の由来となっています。
そして、この近くにある「廻船問屋 瀧田家」も実はこの瀧田家だったんです。
さらに、目の前にあるピンクで可愛らしい「瀧田医院(本院)」も瀧田家なんですよ。
という訳で、130年の歴史を感じつつ店内へ。
常磐晒にちなんで、たくさんの種類の手拭いがあります。
その中でも目を引くのが、常滑焼でも有名な招き猫柄ですね。
ちなみに招き猫の挙げた手や色で意味があるのはご存じとは思いますが、少しここでご紹介。
右手を挙げている猫は銭を招く。
左手を挙げている猫は人を招く。
その挙げた手が高いほど、広い範囲から銭や人を招くとの事。
両手を挙げていると銭も人も両方招いてくれる、もしくは欲張りすぎてお手上げ状態とも見えてしまうので、
逆に縁起が悪いかも。
その他、毛の色・目の色・性別にも意味があり、さらに言えば地域でも少し違いがありそうなので、
買う時は色々調べて選びましょう!
それらも大切ですが、実は飾る場所が大切。
招き猫は人が大好きなので、たくさん人目について、たくさん声を掛けられる様な場所に飾った方が、
たくさんの福を招いてくれるらしいです。
人目のつかない場所に置くと逆効果になる恐れがあるので注意しましょう。
その他、雑貨類や和テイストの婦人服なども置いています。
そして、その奥が喫茶スペース。
月替わりでメニューは変わるそうですが、散歩した日はこのメニューでした。
夏にはところ天など、季節に合わせたメニューで楽しめます。
宇野千代さんの器で「とろとろプリンアイス」。
ちなみに宇野千代さんとはこんなお方です。
宇野 千代(うの ちよ、1897年(明治30年)11月28日 – 1996年(平成8年)6月10日)は、
大正・昭和・平成にかけて活躍した日本の小説家、随筆家。
多才で知られ、編集者、着物デザイナー、実業家の顔も持った。
作家の尾崎士郎、梶井基次郎、画家の東郷青児、北原武夫など、多くの著名人との恋愛・結婚遍歴を持ち、
その波乱に富んだ生涯はさまざまな作品の中で描かれている。
※ウィキペディアより抜粋
ファッション雑誌を創刊したり着物のデザインなど手掛けていたので、
現代でいうファッションリーダー的存在だと思います。
この情報を知っておくと更に堪能できるので、覚えておきましょう。
「おやきとマンゴージュース」
散歩途中にのむ「抹茶」は何ともホッとします。
メニューの一番下に気になるセットメニューがありましたので、次の楽しみにとっておきました。
急にロシア方面のボルシチが登場したので結構驚きました。これを見た方は是非ご注文を!!
その他店内には、実際に使っていた重量感たっぷりの金庫もそのまま置いてあります。
常滑やきもの散歩道Aコースでの休憩ポイントでは、絶好の場所にある「お休み処 常磐晒 木綿の店 瀧田」。
散歩で程よく疲れた時にホッと一息付きながら、130年の歴史を感じてみてはいかがでしょうか?
散歩したスタッフ:本部 新美
お休み処 常磐晒 木綿の店 瀧田(おやすみどころ ときわさらし もめんのみせ たきた)
基本情報
住所:〒479-0836 愛知県常滑市栄町4-3
電話:0569-35-2003
定休日:火・木・土
営業時間:11:00~16:00
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