皆さま、こんにちは。
今回の青果部看板娘は、大東店へシャッフル中の萩原がお届けします(*´v`*)
今回皆さまにご紹介するのは、その名も『ドクターメロン』です!
何そのメロン?と思われた方も多いのではないでしょうか?
私も景品で入荷されるまでは存在も知りませんでしたし、スーパーなどの店頭でも見かけたことがありません。
『ドクター』と付くからには、もしかして何か薬のような成分でも含まれている??
なんて思いきや、【カリウム】という成分が一般的なメロンと比べて半分以下だそうです。
「カリウムが半分」と言われてもピンと来ないと思いますが、
実は『ドクターメロン』は、腎臓疾患の方の為に開発された低カリウムメロンなんです!
カリウムは体内の水分量を保ち、血圧を下げる働きがある重要な栄養素ですが、
腎臓の機能が低下するとカリウムの排泄ができなくなり、血中濃度が上昇し、手足のしびれや、不整脈を引き起こし、
最悪の場合、心不全に至ることもあるそうです。
メロンは果物の中でも特にカリウムの含有量が高く、腎臓疾患の方は摂取制限で食べられないケースが多いそうです。
また、患者さん本人だけでなく、そのご家族も、
カリウムが多く含まれる食材をあまり食べないようにしている事実が判明したのです。
メロンといえば、お祝いの席にも欠かせない、まさに『果物の王様』です。
それが、病気の為に我慢しなくてはならないなんて、悲しすぎますよね。
そこで、静岡県袋井市にある、株式会社ハッピークオリティーとサンファーム中山株式会社が連携し、
『腎臓疾患の方にも安心してメロンを食べてほしい!』という思いと、
『一家団らん』というテーマをもとに、ドクターメロンの開発をスタートさせたそうです。
しかし、カリウムは窒素、リンと並ぶ三大栄養素で、メロンを育てる為の土や肥料から完全になくすことはできません。
メロンの栽培は土耕栽培が一般的ですが、土からカリウムを吸収してしまうので、
土の代わりにロックウールと呼ばれる無機質の人工繊維を、小さなポットに入れて栽培する方法が採用されました。
本来、植物の育成に必要なカリウムを抑えての栽培は、困難の連続だったそうです。
カリウムを抑えすぎると、枯れてしまったり変形してしまったり、甘さも全然なかったりして、
とても世に出せるものではなかったそうです。
そこで、静岡大学農学部の協力を得て、およそ2年半かけて膨大なデータを収集。
センサーで測定したデータに基づき、コンピューターが養液の量やタイミングを調整し、
液中のカリウム濃度をコントロールする栽培システムを確立させました。
それにより、安定した生産が可能になったそうです。
そして、開発スタートから3年後の2018年。
ついにカリウム含有量が半分以下の低カリウムメロン、『ドクターメロン』が誕生したのです。
ドクターメロンは低カリウムでありながら、静岡のブランドメロンで有名な、
あの「クラウンメロン」に匹敵するほどの糖度14度を確保しているそうです!
また、低カリウムにより、メロン特有の青臭さやピリピリとした刺激が低減され、食べやすいのも特徴です。
メロンのそういう部分が苦手な方は、ぜひ一度食べてみてはいかがですか?
私も試食をとても楽しみにしていましたが、さすがは人気のメロン!
なんと写真撮影後すぐに完売してしまい、今回は試食することが叶いませんでした。
私もまだ食べたことがなかったので、本当に残念です( ;∀;)
まだまだ希少価値が高いようで、有楽グループでもたまにしか入荷されておりません。
見かけた方は、ぜひお手に取ってみてくださいね!
記事担当:青果部 看板娘 萩原