『Try Fusion!』
現在、どの業界でも起こっている人手不足の問題。
入社後すぐに退社してしまうケースも少なくはありません。
なぜすぐに退社してしまうのでしょうか。
仕事に対する不安や環境、人間関係も大きく影響していると思います。
そのような問題を抱えていても話をする人もいなく、相談もできずに辞めてしまう…。
とても残念な事だと常に思っています。
どのようにすれば、少しでもこのような事態を減らすことができるのでしょうか。
その答えはいくつか考えられます。
まず、一つ目の答えは、【思いやり】だと思います。
周りが、悩んでいる人、困っている人に気付き、気にかけてあげる事。
そして、信頼できる人が近くにいてくれる事で、悩みや話を聞いてあげる事ができれば、
仕事をあきらめて退社される方も減ると思います。
私の配属している有楽りんくう店では、現在「トレーナー制度」に取り組んでいます。
新しく入社したスタッフ(トレーニー)に教える専属スタッフ(トレーナー)をつけて、常に一緒にいる事で、
親子のような信頼関係を作り、なんでも話す事ができる環境を作っています。
話す事は、仕事の事や個人的な事、世間話等、何でも良いのです。
親身になって話す事によって、強い信頼関係が生まれ、仕事を楽しく続けていこうと思う気持ちが作られると思います。
そして、二つ目は、【楽しく働くことができる環境】だと私は考えます。
有楽グループでは、『Happy Cycle Project(ハッピーサイクルプロジェクト)』に取り組んでいます。
まずは、自分から何かをやってみる。
そのやってみた結果が巡り巡って、感謝や評価として自分に戻ってくる。
すると、取り組んだ事が楽しくなり、仕事も続けることができると思います。
現在、有楽りんくう店では「トレーナー制度」に取り組んでいると書きましたが、
他のお店でも目標に向かい様々な事に取り組んでいます。
例えば、以前勤めていた東浜店では、「ハピプロガイド」に取り組んでいます。
「ハピプロガイド」は、お店に関する事や接客の仕方をとても解りやすく説明しており、所謂「教本」のようになっています。
各店舗が様々な取り組みをおこない、色々な音色が生まれています。
今はお店毎の取り組みです。
しかし、今後、各店が取り組みを高めあい、取り組み方や情報の共有、交換をする事によって、
取り組みは更に良い取り組みになると思います。
そして、有楽グループのお店は同じ取り組みになるのが理想だと考えています。
他のお店の取り組みを自分のお店の取り組みに上手く組み込む、融合させていく事。
私がこの事を考えた時に浮かんできた【5年後の理想のお店像】は、
『Try Fusion!』
即ち、「融合への挑戦!」になります。
りんくう店の「トレーナー制度」をはじめ、各店の取り組みを融合させ、
有楽グループ全体で同じ取り組みをおこなっていく事に挑戦し続ける事。
そして、有楽グループに関わる全ての人が楽しいと思ってもらえるお店にしていく事が私の使命だと思います。
使命を達成する為には、先程も記載していますが、
第一にお店で働くスタッフ全員に【思いやり】の気持ちを持ってもらい、
周りに気をかけることができる様になる事を目標にしていきます。
そして、それぞれが自店の取り組みを高められたところで
情報の提供、情報の受け入れの体制、考え方を共有できるコミュニケーションをもつことが必要だと思います。
その時に、「あのお店の取り組みはちょっとなぁ・・・」や「え~、そんな取り組みやるの?」と思ってほしくないなと思います。
大事な事は、「まずはやってみる」という原点の気持ちだと思います。
そして、次に重要なのは、お店同士の『繋がり』だと考えています。
全員が自店の取り組みに自信をもっていれば、内容や方法を話し合い、分かち合う事ができると思うからです。
又、融合の為の『繋がり』は、お店に限った事ではありません。
各地域の取り組みや行事も大切だと感じています。
私たちの住む『知多半島』では、お祭りがとても盛んな地域です。
半田市、大府市、常滑市、武豊町にておこなわれる『山車祭り』や
東浦町の『おまんと祭り』、各地区の『盆踊り大会』等、沢山あります。
りんくう店がある多屋地区でも『春の山車祭り』『夏の盆踊り大会』が行われます。
各地区の行事に参加をしたり、お手伝いをしたりすることによって、地域の方々との繋がりも生まれてくると思います。
そして、地域の行事に参加した時に
「あっ、有楽さん。いらっしゃい!」とお声を掛けて頂けるような信頼関係を作っていく事ができたらと思います。
私が有楽グループに入社して、早いもので20年。
20年という月日の間に、多くの方々にお世話になり、沢山助けていただきました。
その間には色々なお店に配属となり、各店で様々な取り組みをおこなっていました。
だからこそ、私の思い描く5年後は各店の取り組みを融合し、目標に全員で向かっていたい。
『Try Fusion!』
これが、私がこの曲名に込めた想いです。
有楽グループ りんくう店
次長 久野 裕