『協力』
私は、幼い頃この言葉が苦手でした。
本ばかり見て育ち、自分の中の世界を膨らませてばかりいたので、
相手の立場や言葉に上手く合わせて行く事が出来ず、上手くコミュケーションが取れない事が多々ありました。
運動も、球技などのチームのスポーツは特に苦手であえて避けて通っていました。
別に団体行動が嫌いだったわけではないのですが、
上手く出来ない自分に負い目といら立ちを感じていたのだと思います。
当時はそれで良いと思っていました。
時が経って18歳になり、有楽グループにバイトとしてホールスタッフで働かせてもらう事になりました。
効率の良いホール回りには協力は必要不可欠です。
1人で全てのお客様の相手をするのは、はっきり言って無理。
周りのスタッフとお互いに助け合う事が必要です。
その場の状況に合わせ時にはフォローしあい、そして場面によっては自分の担当の場所をしっかりと見る。
余りやった事はないのですが、バレーやサッカーなどの球技に似ていると思います。
チームのスポーツを避けていた私には難しい事ばかりでした。
正直余り役に立ってなかったと思います。
毎日自分の中では頑張っているつもりなのに、毎日怒られていました。
当たり前の事ですが余り楽しくはなかったです。
その日も怒られて少しめげていた時、いや、もう軽くふてくされていた時だったと思います。
バイトの先輩が食事に誘って下さいました。
その時に、優しく「協力してホールを回る」ということを教えて下さいました。
「大神君一人でホールを回っているわけじゃないんだよ」と。
ランプ1つや、自分の島だけに拘らないで広くホールを視て必要な時はフォローをお願いする。
また、周りが忙しい時はフォローに行く。
聞く人が聞けば当たり前の事を、ふてくされた私に教えるのは大分面倒な事だったと思います。
けど先輩は一つ一つ、丁寧に教えて下さいました。
その時の事と、周りの先輩達のフォローもあり、そこから少しずつ、仕事が楽しくなってきました。
おかげさまで現在の私は有楽グループの阿野店で、班長として働かせて頂いています。
そして今、私はこの言葉をとても大切にしています。
心を合わせ、目的に向かって努力をする事。
その為に相手にありがとうという感謝の気持ちを伝え、お互いに認め合い支え合って行く事。
阿野店のハッピーギフトにも「Thank You」~ありがとうを届ける一歩~というテーマがあります。
まず自分から恥ずかしがらずに感謝の気持ちを伝えていき、
阿野店スタッフのチームワークを高めていかないと、
お客様に最高のありがとうを届けて行く事は難しいと思います。
阿野店のゴールは「価値あるハッピーギフトを作ろう」です。
1人で作り上げる事は無理かもしれませんが、パワー&スマイルファクトリーの一員として、
皆で『協力』し合えば、最高の物が出来上がると考えています。
その為に、お客様やスタッフへの心配りを欠かさず、努力を惜しまない。
またそういった気持ちを「プレゼンター(送り届ける人)」として
「価値あるハッピーギフト」をお届けし、お客様と共に笑顔でありたい。
それが、私の想いです。
有楽グループ 阿野店
班長 大神 武範