『心・技・体』
小学生の頃からバスケットボールを始め、試合に行く度に会場のどこかでこの言葉を見かけた気がします。
小学生の頃は意味が分からず、中学生の頃は言葉としての意味が分かっても深く考えず、
高校生の頃は常に先生に言われ続けてようやく考えるようになりました。
バスケットボールという競技の中での『心』とは、
日々の厳しい練習を励まし合いながら共に乗り越えた仲間を信じる気持ちや、
対戦相手に負けない気持ちや勝つことを信じる気持ちを『心』と表現しているのだと思います。
『技』は、練習を通して身に着けたオフェンスやディフェンスのスキル、
チーム練習の中で築き上げたチームプレイを『技』と表現し、
『体』は、『心』『技』を表現する為に鍛え抜かれた健やかな体を『体』と表現しているのだと思います。
『心・技・体』どれが欠けても最高のパフォーマンスはできません。
私はこの『心・技・体』は仕事においても言えることだと思います。
有楽グループにアルバイトとして入社して社員を目指して日々の仕事に取り組んでいましたが、
なかなか社員になることができませんでした。
転勤のお話を頂いたので新しいお店で気持ちも新たに私をアピールしたいと思い、
砂川店に来たのですが私の仕事の取り組み方は「早く社員になりたい!」という気持ちだけで、
自己中心的でチームワークなんて全然気にできていませんでした。
それに気がつくことができたのは、
砂川店のゴール「今日一日のストーリーに拍手を贈ろう」について考えていた時でした。
砂川店のゴールには
〈今日一日にある全ての出来事をストーリーと例え、拍手を贈ったり贈られたりするような一日にしよう〉
という意味が込められているのですが、私は「贈られる」ような仕事が出来ていないと気付いたのです。
そんな取り組み方ではゴールを達成出来きる訳もなく、社員になれる訳もないということに気付いたことで、
今まで私の仕事には『心』がなかったということを感じました。
そこで、私一人ではなくみんなで仕事に取り組んでいることを意識するようにしました。
閉店後に仕事が残っているスタッフの手伝いをしたり、
「出来ることがあればいつでも言ってください」と声がけしました。
私が手伝ってもらった時にはしっかり感謝の気持ちを伝え、少しずつ仕事の担当を増やしていきました。
仕事のことで悩んでいることや考えていることを相談したり、意見を出し合ったりするようにしました。
他のスタッフと意識的に関わるようにしていったことで、
それまで以上に楽しんで仕事に取り組めるようになっていき、その結果として、社員になるという目標を周りのスタッフが後押ししてくれるようになったと感じます。
まだまだ未熟ではありますが、班長になることができたのもスタッフに支えてもらえたからだと思い常に感謝しています。
一緒に働くスタッフ達を信じる気持ちや有楽砂川店で働くことプライドの『心』、
エンターテイナー達がお客様を楽しませる為の『技』、
この『心』と『技』がうまく融合し、初めてお客様へ最高のサービスを提供する『体』ができると思います。
砂川店のコンセプトである『グッとハート劇場』を表現することを常に意識し、
お客様のハートをグッと掴むエンターテイナー達の接客を表現する劇場をもっと盛り上げていけるように
『心』と『技』を更に磨き上げ、最高のサービスを提供し続けることができるように業務に取り組んでいきます。
そして「今日一日のストーリーに拍手を贈れる」ように、
お客様だけでなくエンターテイナー達と楽しみながら日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
有楽グループ 砂川店
班長 加藤 篤志