『為せば成る』
この言葉は「やればできる」という意味で使われることわざですが、
江戸時代後期の米沢藩主、上杉鷹山の歌から生まれたと言われています。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
(願いの成就というものは勝手に訪れてくるものではなく、自らの力で作り上げるものだ。
思い通りの結果が得られていないのは、自分自身が、実現に向けた努力をしていないからだ。)
もう一人、上杉鷹山より以前に同じような歌を詠んだ人物がいます。
それがかの有名な戦国武将、武田信玄の歌です。
「為せば成る、為さねば成らぬ。成る業を成らぬと捨つる人の儚き」
(強い意志を持って取り組めば必ず実現できる。取り組まなければ何事も実現できない。
努力すればできることであっても、最初から無理だと諦めてしまうところに、人の弱さがある。)
似て異なる内容ですが、私的には後者、武田信玄の歌に感銘を受けました。
できる事でも最初から無理だと諦めてしまえば、最初の一歩も踏み出せない。
踏み出さなければ努力することもできません。
ハッピーサイクルの原点=先ず自分から行動してみる
信玄の「為せば成る」はハッピーサイクルに通じるものがあるかもしれません。
駅前店のコンセプトは【わくわく発見!研究所】ですが、
・どうすればお客様に喜んで貰えるか研究する
・研究結果を発表してわくわくする
・お客様の反応を見て、良いとこ悪いとこ細かい所を発見する
・その発見したことを更に研究する
この中に「諦める」という内容はどこにもありません。
無理が前提の研究所なんてありません。
私は入社した時、特に目標があったわけでもなく、淡々と日々過ごしていました。
将来について考え始めた時に、少し年上の上司に言われた言葉があります。
「できるか、できないかじゃないんだよ。やるんだよ。」
言葉だけ聞くと、乱暴な内容に捉えられるかもしれませんが、真意としては、
目の前の仕事、与えられた仕事は得手不得手関係なく全てやり遂げる!
という強い気持ちで臨まなければ、とてもじゃないけど務まらないよ。という内容です。
仕事とは、そういう覚悟で臨むべきものなのだ。
今のままでは、この人に追いつくどころか、差が広がるばかりだな。
そう思った事を今でもはっきり覚えています。
あまり年の変わらない人に言われた言葉で考え方が大きく変わりました。
その後に役職として仕事を任せて頂けるようになったのですが、何かしら困難に遭遇した時には、
できるできないは後回しで、完成形を先に描き、どうやってそれに近づけるかを考えるようにしています。
結果としては失敗も多く、心が折れる事も多々ありますが、経験値として自分の財産になります。
諦めずに少しずつでも努力し研究する事により、
駅前店のゴール【「新まごの手」をつくりあげよう!】を達成する事ができると思っています。
無理だ。できない。と諦める前に最初の一歩を踏み出したい。
また、一緒に働く人達が、そう思える環境を作りたい。
その先の、「仕事の楽しさ」を共有できたら・・・
それが私の想いです。
有楽グループ 駅前店
店長 光田 英彦