『縁』
私が想いを書くにあたり真っ先に頭に浮かんだ漢字が「縁」です。
仕事もそうですが今までの人生で何かを実行する時に、誰にも関わらずに実現する事は、ほぼ無いのではないのでしょうか。
私は、この仕事をしていて、つくづく縁に恵まれていると感じます。
まず有楽グループに入社した縁、砂川店に配属されたのも何かの縁、家族、上司、同僚、スタッフ・・・考えたら切りがないです。
お店に来店されるお客様はどうでしょうか。私はとても大切な縁だと考えます。
ほんの少し本当に些細な関わり合いしかないかもしれません。
常連様なら毎日挨拶を交わし何か近状について会話する事もあるかもしれませんが、それも希です。
たまにしか来店頂けないお客様はどうでしょうか。
同じ空間にいるのに気づかない、なんて事も多々あると思うのです。
家族や自分をよく知る友人なら思っている事を告げやすいのですが、
お客様は思った事があっても言葉や表情などで表現してくれる人は極少数です。
では大切な縁、お客様の思いに応えるにはどうするか。
今までは業務中にミーティングで、スタッフに対し気になった事についてその都度指示出しをしていたのですが、
このやり方では各スタッフの受け取り方や営業の流れで臨機応変な動きができず、
結果的に私自身も言ったことが二転三転してしまうことがありました。
マニュアル的な説明は業務内容や動作などの外見的指摘は伝わりますが、
肝心の内面からくるお客様への思いを共感・共有することが難しかったのです。
スタッフと同じ温度で同じ方向性を持って業務に取り組まなければ、お客様の思いに応える事は到底出来ません。
私の思いがスタッフに、またスタッフの思いに私が気づいていないと、
まったく中身の無い物になってしまう事に現在行っている“ハッピーサイクルプロジェクト”で、気づく事ができました。
「グッとハート劇場」
この言葉は“ハッピーサイクルプロジェクト”で決めた砂川店のコンセプトです。
「グッとハート」は自身がGoodな心をもってお客様に接しお客様の心をグッと掴む。
「劇場」は砂川店を表し個性を持ったグッとハート(接客)を表現する場所と考えています。
「今日一日のストーリーに拍手を贈ろう!」
この言葉は砂川店のゴールを表しています。
今日一日を一つの物語と考えて仕事をし、自分の仕事に対して拍手を贈り、贈られる様な一日にしましょう、と言った意味になります。
この「拍手を贈り、贈られる」という部分はスタッフ同士だけでなく、
お客様から私達スタッフへ
私達からお客様へ
と言う意味もあると私は考えています。
「贈り、贈られる」=「思い、思われる」だと思うのです。
私もそうですが働くスタッフは性格も様々でその場その時の考え方が当たり前ですが違います。
それは良い意味で『個性』となり悪い意味で『我』と言えます。
様々な個性を活かしながら同じ方向性を持って思い思われる事は容易ではありませんし、
ましてや全てのお客様の思いに応える事は不可能かもしれませんが、
砂川店のコンセプト&ゴールを通じ、私の“想い”は、お客様・スタッフ達と繋がりました。
私と何かの縁で関わった全ての人達の思いに少しずつ応えていけたら、
より良い会社になり共感できる仲間が増え、お客様への最良の環境が出来ると信じています。
「全ての大切な縁に感謝し一つ一つの思いに応えたい」それが私の想いです。
有楽グループ 砂川店
次長 小湊 洋平