すっかり暖かくなって来たと言うよりも、私にとっては寝苦しい季節の到来です。
ホールを駆け回るスタッフにとしても、制服が節電対策用のポロシャツに替わりはしたものの厳しい季節になってきました。
クールビズがどの業界でも定番になってきていますが、ただ単にだらしない格好をしているだけなのにクールビズと言ってごまかしているのでは?と感じてしまう方に沢山遭遇します。
ちなみにクールビズと言うのは「涼しい」や「格好いい」という意味のクール(英語:cool)と、仕事や職業の意味を表すビジネス(英語:business)の短縮形ビズ(BIZ)を併せた言葉だそうです。
そう言えば、クールビズが一般的になる前は「省エネルック」とか言われてましたね。
あの当時、半袖のスーツを着ていた方を見た時はかなり驚きました。
職業によってクールビズのあり方は様々だと思いますが、涼しさだけを優先しているクールビズだと色々と問題が起こると思います。
例えば、遅刻してしまったら、服装の乱れは心の乱れなどと言われてしまいそうです。
学生時代、似た様な感じで先生に怒られた人は大勢居ると思います。
接客においても、だらしない格好をしていたら良い仕事が出来ると思われにくいですし期待出来ない、なんて思われるクールビズでは問題ですね。
有楽グループも夏の節電対策でのポロシャツを全店導入しました。
通常の制服では節電対策しない季節でも個人差はありますが、汗だくになります。
だらしなくなり過ぎない様にして、ビジネスを感じさせる着こなしをしなければと、これを書きながら改めて考えさせられました。
さて、カワサキさんからのご質問
「身だしなみは『損をしないため』にも、奇をてらったものにしないのが理想ですが、果たして完全にそう言い切れるかというと・・・私にとってもこれはまだ答えが出ないテーマです。
新美さんはそういうものってありますか?一般的にはこれだと言われるものが正しいとわかっていても、でも一概には言い切れないもの。
サービスの現場って結構多いと思うんですが、あったらいろいろ議論できて面白いと思うので、ぜひ教えて下さい!」
でしたね。
なんて難しい質問!いきなりレベル上げてきましたね、カワサキさん・・・。
質問内容とズレているかもしれませんが、こんな事でしょうか?
私がレストランの身だしなみ基準を作らなければいけなくなったとしたら、まずは衛生的で清潔感を重視した基準にすると思います。
頭髪が抜け落ちない様に帽子を被らせたり、無駄と思われるアクセサリーは外させたりした方が食べ物を扱っているので何かと安心で良いでしょう。
他にも書けばキリがありませんが、お客様に提供する料理中心に考えた身嗜みになると思います。
ですが、例えばフランス料理のシェフを思い浮かべると、ヒゲを生やされている方って結構居ると思います。
料理研究家や料理学校の先生なども居ますね。
きっちり整えていたり、無精ヒゲだったりと形は様々。
「フランス料理シェフ」で画像検索しても私個人のイメージと大体合っている雰囲気のシェフの画像が検索されます。
私個人的な意見ですが、ヒゲを生やしているからと言って悪いイメージも無いんです。
逆にそのヒゲが威厳となり、美味しい料理を作ってくれそうな期待が増す様な感じがします。
基準があるからと言ってそのヒゲを剃ってしまうのも何だか寂しい様な気もします。
喫茶店のマスターのイメージもパイプをくわえヒゲを生やした人が連想され、そんなマスターの淹れるコーヒーの方が良い味出しそうな気もしますし。
そう考えると、何だか矛盾が生じます。
もちろん、ひげを生やしていて不潔そうだと感じる見た目では論外です。
カワサキさんの言っていた、一概に言い切れないものって、まずはこういう事でしょうか。
そう考えるとカワサキさんもまだまだ色んな考えがありそうなので、一概に言い切れないものを是非教えてください。