新たにハピプロのスタートを切った5店舗へのメッセージ、ありがとうございます。
画面の前でウンウンと頷きながら読ませて頂きました。
日本一ハッピーサイクルが回っている会社に――。
そのお手伝いができる事をとても嬉しく思います。
さて、今回の新美さんからのお題もハッピーサイクルにまつわる話題から。
『こんなのも実はハッピーサイクルなんですよ!
と皆が見落としがちなカワサキ流のハッピーサイクルをみんなにご披露お願いします』でしたね。
みなさんのハッピーサイクル理解度と、「あ、これハッピーサイクルになってるじゃん!」
という発見もきっと以前より多くなってきていることと思います。
ハッピーサイクルのスタートは「まずは自分から一歩踏み出すこと」。
私が毎月お話を聞いている限りでは、“まずはやってみようよ”というフレーズを耳にすることも多くなっているので、
その浸透度が伺えます。
しかしここで見落としがちなのが“まずはやってみよう”が先行しすぎて、
考える事や検討することがおざなりになっていませんか、ということです。
一歩踏み出すことについて一番分かりやすいのがお客様へのサービスです。
考える前に今出来る最善をつくすこと、やらなかったことを後悔しないようにまず着手してみること。
その思想自体は賛成ですし、どんどん実行していただきたいのです。
しかし、やるだけやってどうだったのか、その内容やよりよいアイディアを自分自身で考えたり、
仲間同士でシェアすることがまだ今ひとつ足りないように思います。
ハッピーサイクルはお店全体で回していかないと、お客様の「この店はいつ来てもイイ」という感覚にはたどり着けません。
実際、新美さんが現在ハッピーサイクル日本一のアノ場所をあげてくださいましたが、
そこでの体験を想像していただけるとよりわかりやすいです。
アノ場所ではスタッフ一人一人と話したりしなくても、
全体から伝わる「なんかイイ」という感覚にあまりブレはないのでは無いかと思います。
有楽グループが日本一になっていくには、
個の頑張りと挑戦と失敗の先にある結果を「みんなのものにすること」が大切です。
ハピプロスタートで朝終礼の変更などもしましたが、
毎日の小さな積み重ねだからこそそんな時間を活用して
『ハッピーサイクルの一歩のシェア』がもっとできてくるといいなと思います。
そしてもう一点。
忘れてはならないハッピーサイクルがあります。
それは、『仲間同士のハッピーサイクルの一歩』です。
お客様へはサービスとして日常的に行う機会も多く、
また一歩踏み出すというのもイメージしやすいと思いますが、
仲間内での一歩というのはなかなか難しいのではないでしょうか。
『仲間同士のハッピーサイクルの一歩』と聞いて真っ先に想像するのも、
元気よく自分から挨拶しましょうとか、感謝の気持を忘れない等といったことだと思うんですね。
そういった、社会で生きていく中で人間関係を円滑にするための基本の術は語るまでもなく重要です。
ですが、それ以外にここでも「考えを伝える」ということの大切さを分かっていただきたいと思うのです。
実際に私の経験上、スタッフ間で休憩時間や仕事終わりに、
仕事の話が出る関係というのはハッピーサイクルに繋がりやすい傾向があります。
お客様や上司のちょっとおもしろい話や陰口は当然この内には含まれません。
あくまで、「こんなサービスをしたらこんなリアクションがあった」とか
「こんな風に声をかけてみたけどあまり喜ばれなかった」とか、
成功自慢だけではなくどのような働きをしているかについて、
上司の居ない場(仕事の話を強要されない状況)でも仲間内で話せる環境があるかどうかです。
ハッピーサイクルが日本一回るアノ場所で働いていた時、休憩時間中出てくる話の7割は仕事の話でした。
いちアルバイトであるスタッフ同士、「さっき◯◯したらスムーズにできた」とか
「落し物の拾得をして裏に届けに行ったらそこのキャストの対応がすごく良かった」とか
「△△の場所でゲストから聞かれることはほぼ▲▲のことだから、ガイドマップ多めに持ってた方がいい」とか。
その会話の中から、思いつかなかったサービスに気づけたり、
自分の苦手とするシチュエーションへの対応方法を聞いたりして、
休憩時間後にはさっきより少し背筋を伸ばして表に立つことの出来る自分ができていたように思います。
それだけではなく、考えを聞くことで目標となる先輩を見つけたり、
その人の得意分野や個性を仕事から見ることができたりと人間関係の構築にもつながっていました。
「まずは一歩踏みだそう!」と言うハッピーサイクルの表面からはなかなか得にくい印象かもしれませんが、
実はこんな環境づくりも大事な大事なハッピーサイクルの一歩に繋がるのです。
今これを読んでいる方が、自分の中でまず考え、それを仲間内で話題にし、
コミュニケーションが生まれていたら、それが今回伝えたかったハッピーサイクルのもうひとつの一歩です。
面白いものでこういった店側からしか見ることのできないハッピーサイクルって、
結果的にお客様としてそのお店に関わった時にも垣間見ることができませんか。
「ああ、ここの店はよくコミュニケーションとれているんだろうな」
「きっと仕事に対して真摯に向き合うスタッフが多いんだろうな」と。
新美さんへの今回のお題は、そんな体験ありませんか?というお話を聞いてみたいです。
逆に「この店はスタッフ間のコミュニケーションや仕事に向き合う姿勢も残念なんだろうな・・」
という反面教師的な気付きでも結構です。
学びになる事例を是非、お願いします!