本当に、その通りですね!
接客サービスのスキルを向上させる事はとても大事ですが、
それは何も必ず研修や教育の形で勉強して初めて享受されるものではなく、
日頃の業務の中にあるさりげない気づきや、ちょっとした懸命さからにじみ出るものも多くありますよね。
新美さんに最近ハッピーサイクルを感じる出来事がないのは非常に残念ですが、
それは次回の楽しみにとっておきますね。
今回の新美さんからのお題は、
『これを読んでる人達が勉強になりそうな他のハッピーサイクル体験談もぜひ教えてください』です。
前回のコンビニ店員さんのお話は結構良かったという事でしょうか、とても嬉しいですね!
しかし、ハッピーサイクルとは前回の話の様に大げさなものばかりだと思われてしまうと
私の考える意図からちょーっとずれてきてしまうんですよね。
例えば、落ちているゴミを拾うというアクションをしたところ、
上司から「お、よく気づくね〜」と言われたり、
お客様から「いつもご苦労様ね」と声をかけてもらえたら。
↓
そのちょっとしたゴミを拾うというアクションをやってよかった!と思う事が出来、
これからもゴミに気づこうと努力できる様になる。
↓
自分自身だけでなく、そういったアクションを周りの人が見て見習ったり真似したりする事で
お店自体や職場の人間関係、お客様との関係だってハッピーな方へ向かっていく。
何度も何度もクドいですが、これがハッピーサイクルの中で一番大切な事です。
本当に小さな気づき、言い換えれば小さなおせっかいが出来るかどうかですよね。
しかし、「本当に小さな事」と言えども、気づいていてもアクションできない人の方が多いんです。
だからこそ、私はその感覚を常に養う為に
「ハッピーサイクル体験」だけを気に止めるのではなくむしろその逆で、
「アンハッピーサイクル体験」の時に、“これはどこがどうなったらハッピーサイクルに転換できるか?”
を考える様にしています。
最近あったアンハッピーサイクルな体験は「電話対応」です。
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会社で食事会の予約をする必要があり、初めてのお店に電話を入れたのですが、
「はい、〇〇(店名)ですが」とのっけからもの凄く感じの悪い声のテンション。
予約をしたいのですが、と申し出ると「いつ?何時?何名?はいはい、ちょっと確認するから」
といってドンと受話器を置いてしばらく放置。
やっと戻ってきて「17時からじゃないと無理ね、他はもう終わってるから」と一言。
とどめを刺したのが「場所分かります?えーと、△△駅おりたら西口に行って最初に横断歩道あるからそこをわたって右に行ったら□□通りってのがありますから、そこを通って××2丁目信号の手前から見て3つめの建物です」と、行った事もない、イメージすら出来ない場所の説明を延々と・・・。
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多分これを読んでいる皆さんは「え、これ実話?」と疑ってしまいたくなるかと思いますが、
残念ながらまぎれもなくノンフィクションです。
この突っ込みどころ満載の「アンハッピーサイクル」を「ハッピーサイクル」に変えるには?
自分だったらどうするか?どんな指導が必要とされるか?を考えるのです。
話し方や言葉の使い方はもちろんですが、声のトーンや間のあけかたも大切ですし、
この場合はそもそもサービス業とは何たるかを理解してもらう必要があるかもしれません。
ただ、ここで誤って頂きたくないのは、文句を付けることや愚痴を言うだけなら誰にでも出来る事。
ハッピーサイクルの嗅覚を研ぎすますには、
『ではどうしたらハッピーサイクルの起こる電話になったか?』まで考え、想像する事です。
これがクセになれば、自分の行動を振り返る事も出来ますし、部下への指導にも役立ちます。
是非、これを読んでいる方々に、上記の電話対応を
自分だったらどんな対応をしてハッピーサイクルにつなげるか?と考えてみて頂きたいです。
さあ、では次は新美さんのハッピーサイクル体験を伺う時が来ましたね。
どんな嗅覚でハッピーサイクルを嗅ぎ付けたのか、楽しみです!