久しぶりにマニュアルについて考えられて、とてもアツくなられたようですね!
文章からも新美さんのサービスへの想いが大変伝わってきました。
「ここの店員さんの接客良いとか悪いとか、自分だったらこうするとか、ついつい考えてしまいます。」とおっしゃる新美さんのお気持ちには甚く共感です!
意識していなくても必ず考えてしまいますね、“このお店がもっと良くなるにはどうしたらいいのか”と。
今回のご質問は『どんな接客を受けて感動しますか?』ですよね。
感動・・・というと非常に大げさな響きなのですが、
私が考える感動するサービスというものは、実にさりげなく、ありきたりな事が多いです。
では、せっかくなので今でも忘れられない出来事をひとつ。
あるコンビニに切手を買いにいった時のお話。
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その日早急に送らなければならない書類があり急いでいた私は、
封筒を片手に近くのコンビニへ切手を買いにいきました。
店内は空いていたので、並ばずにレジ担当の男性スタッフに声をかけ、80円切手を1枚だけ購入しました。
私にとって、こういったシチュエーションは初めてではなく、たまに起こりえる事なのですが
中でも最も多いパターンとして《買った1枚の切手を丁寧にビニール袋に入れてくれるパターン》です。
これをやられてしまうと、袋から取り出す→切手を貼付ける→ポストに投函する→この袋邪魔・・・
という展開になり、手間がかかる上ゴミも出るのでちょっと煩わしいです。
次のパターンとしてあるのが、
《「すぐお使いになりますか?」と聞いて袋に切手を入れずにそのまま渡してくれるパターン》です。
これはそのままおつりと一緒に切手を入れて持って出てしまい、
すぐに貼って投函できるのでとてもありがたいです。
ですが、この日の男性スタッフはそれを遥かに上回りました。
「80円切手を一枚下さい」というと、そのスタッフはすぐに切手を準備し
『すぐにお使いになりますか?』と私に質問をしてきました。
もちろん答えは「はい」です。
よし、これでビニール袋には入れられないで済むぞ〜と20円のおつりと切手を待ち構えていると、
『ではこちらをご利用ください!』と男性が取り出してきたもの、それは“海綿”でした。
私が手に封筒を持っているのが見えたんでしょうね、おまけにすぐ使うと言っているから
今ここに湿った海綿があればレジカウンターで貼れて、とっても便利だと彼は考えたのでしょう。
私はありがたくその海綿を利用し、切手を財布にしまう事なくすぐに封筒に貼る事が出来ました。
これだけでも初めての体験だったのでとても印象に残ったのですが、彼はそれでは終わりませんでした。
「助かります、ありがとうございます!」と言いお店を後にしようとすると、
『お客様、ポストはお店を出て左に曲がって頂きますとすぐに見えてきますので』って言うんです!
知ってますよ、地元だから。ポストの位置は分かってます。
でも彼のお客様を思う気持ちが本当に本当に嬉しくて、思わず
「あ、そうなんですか?ありがとうございます!」と言ってしまいました。
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別にお店で誕生日を祝われるような大げさな事をされたわけでも、
おまけで商品をもらった訳でもなんでもありません。
しかし彼は、封筒に「今」切手を貼る事が出来たら便利だろう、という事だけでなく
「これから」この封筒をポストに投函するのだから、場所を知らなかったら困るだろうと
お客様がお店を一歩外に出た後の事までしっかり考えてくれていました。
大げさな事をされるよりも、「今こうなったらいいな」と思う
お客様の行動や気持ちになって出来る事をしてくれた彼のようなサービスが
本当の意味で感動を呼ぶサービスなのだと私は考えます。
こうした心配りも、ハッピーサイクルを知っていれば
そのアクションが自分自身のハッピーになって返ってくる事が分かっていれば
きっとその一歩のアクションを踏み出す事が出来るようになると思うのです。
ハピプロでハッピーサイクルの一歩を、みんなで意識して取り組めるようになりたいですね。
ところで新美さんは、最近ハッピーサイクルを感じるようなサービスに出会いましたか?
最近でなかったら印象に残っている事でも結構です。
それを有楽のハッピーサイクルにどんどん活かしていきましょう!