こんにちは。今年もあとわずかとなってまいりました!
2020年最後の情報局を担当することになりました、共和のごまきこと、後藤真希です。
という事で今年一年長いようで早かったなぁという感じではありますが、
結果コロナ、ステイホーム、自粛の一年だったと思います。
お正月も自粛ムードが漂ってきました。
そうすると今年はおうち時間を過ごす方が増えるのではないでしょうか?
おうち時間が増える事によって最近ではお取り寄せや冷凍食品の売り上げが伸びているようです。
お正月用には冷凍のおせちも販売されているんです。
もうすでにお取り寄せ冷凍おせちの売り上げが好調だそうです。
そんなおせち料理ですが意外と知らない意味やいわれを今回は紹介したいと思います。
「おせち」という言葉は元々「お節句」が変化したもので、
いわゆる五節句(七草の節句 1/7、桃の節句 3/3、端午の節句 5/5、七夕の節供 7/7、菊の節句 9/9)に、
神前にささげる節句料理の総称で、1年で1番大切なお正月料理だけに「お節」という言葉が残ったと言われています。
おせち料理もご家庭で色々違いがあるとは思いますが、
基本的な形式としては五段重だそうですが、最近は三段重も増えてきたそうです。
重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味で縁起を担いだもので、
重箱は上から一の重・二の重・三の重・与(四)の重・五の重と呼ばれます。
地域によって異なるとは思いますが、詰める内容と材料のいわれも色々あるそうです。
今回は基本であると思う内容を載せたいと思います。
【一の重】
『祝い肴(ざかな)』
正月にふさわしい祝い肴を詰めます。
★黒豆 (まめに働き、まめに丈夫で元気に暮らせるように)
★数の子 (子宝に恵まれ、子孫繁栄)
★田作り (豊作祈願)
この三種類は「三種肴(さんしゅこう)」とも言い、欠かせないものだそうです。
【二の重】
『口取り』
☆紅白かまぼこ (半円形は日の出。紅は魔除け、白は清浄を意味している)
☆伊達巻き (巻き物が書物や掛軸に通じることから知識や文化の発達を願う)
☆昆布巻 (養老昆布をもじり「喜ぶ」「不老長寿」いかけて用いられる縁起物。
「子生」と書き子孫繁栄の意味もある)
☆栗きんとん (「きんとん」は「金団」と書き、金銀財宝を意味し、
商売繁盛や金運をもたらす縁起を担ぎ、豊かな一年を願う)
我が家では昆布巻きを自作するのですがかんぴょうを巻くのが難しく、
昆布が大きくなりすぎたりで特大昆布巻きの年も多々あります(笑)
また、我が家ではきんとんの練り物はさつまいもで作り栗を上に投入します。
『酢の物・和え物』
生野菜をバランスよく、日持ちのする酢の物などを詰めます。
☆紅白なます (紅白めでたく、祝いの水引にも通じる。根菜のように根を張る)
☆菊花かぶ (菊は邪気を祓い、不老長寿の象徴)
【三の重】
『焼物』
縁起のいい海の幸を中心に詰めます。
☆ぶり (出世魚のぶりで立身出世を願う)
☆鯛 (「めでたい」にかけて)
☆海老 (腰が曲がるまで長生きするようにという長寿祈願の願い)
我が家では他にいくら、あわび、白子、ホタテ、タコなど海の幸を豊富に入れています。
いくらとかは子孫繁栄の意味がありそうですよね。
あわびは妊娠中のお正月には雄雌で頂きました。見た目じゃ性別はわかりませんでした(笑)
【与の重】
『煮物』
山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるよう煮しめます。
☆筑前煮(穴が開いていることから先の見通しがきくという蓮根)
(子芋がたくさんつくことから子孫繁栄の意味を持つ里芋)
(根を深く張り代々続くという意味のごぼう)
色々な具材を一つの鍋で煮ることから、家族が一つに結ばれるという意味もあるそうです。
筑前煮は具だくさんで毎年作りすぎちゃって最後まで残ってしまい、
かしわ、しいたけ、たけのこ、にんじん、色々入れすぎてしまいます。
【五の重】
『控えの重』
年神様から授かった福を詰める場所として空っぽにしておくか、家族の好物や予備の料理などを入れます。
おせちを食べるときは祝い箸で食べる!そして祝い箸にも由来があるのをご存じですか?
『両口箸』『柳箸』『俵箸』とも呼ばれそれぞれ意味を持っています。
【両口箸】
両方の先端が細くなっていますが、一方は神様用、もう一方を人が使う“神人共食”を意味しています。
おせちには年神様へのお供え物を分かち合って頂くことで、新年を祝い幸せを授かる意味があるので、
両口を使える箸で年神様と食事を共にするわけです。
【柳箸】
お祝いの席で折れたりするのを忌み嫌うため、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。
【俵箸】
中ほどが太めにできているのは五穀豊穣を願い米俵を表しているからです。
また「はらみ箸」と呼んで子孫繁栄を表しています。
箸にも意味があるのはビックリですね。
ちなみにこの祝い箸は大晦日に家族の名前を箸袋に記入して神棚にお供えしてから、
元旦に使用するのが習わしだそうです。ここまでやっているご家庭は少ないのではないかと思います。
元旦に使用したら自分で清めて元旦から七日間同じ箸を使用するそうです。
我が家はそこまでやってないですが…。
写真は後藤家の三段重おせちです。
私の実家が市場で魚屋をやっている関係で魚介の仕入れはすごく安いので、
写真の三段重でも原価は3000円しないくらいで作れていると思います。
私の母の友人にも配るため母と共に毎年たくさん作っています。
我が家は生おせちなので日持ちはそこまでしませんが、
基本的におせちに入れる具材は日持ちの良いものが多いのでしばらくは食べられます。
写真は後藤家のおせち豪華版です(笑)
この年は4段重で作りましたが、詰め方は大体です。
詰められるところに詰めた感が満載ですが気にしないでください。
地域によってもご家庭によっても入れる内容や、重箱への詰め方は色々だと思いますが、
その家族の伝統を受け継いでいけるといいですよね。
お雑煮ひとつでも、我が家はお吸い物に「もちな、しいたけ、かしわ」といった中身のシンプルなものですが、
友人宅では白味噌の大根の入ったお味噌汁だったことに衝撃を受けたのを覚えています。
販売されているおせちにも色々あって、
生おせち、真空おせち、冷凍おせちと、徐々に日持ちするものが増えてきました。
有楽グループで発行しています、フリーペーパー『ちた散歩』にも紹介されていますが、
今年は有楽でもおせちの販売が始まります。
今回はその中でも最新技術の冷凍技術によって作られた、冷凍のおせちが登場しました。
おせちの大きさも【大】【中】【小】とあり、おひとり様でも召し上げっていただけるサイズもあります。
一人暮らしの岩田次長にもピッタリですね(笑)
そんな次長が、色々と進化している冷凍食品に最近はまっているようで、
近々情報局でも取り上げるそうなのでお楽しみに♪
『ちた散歩』は店内の何か所かに設置してありますので是非お持ちいただいて中を覗いてみて下さいね。
他にも正月食材も絶賛販売中です。
有楽に来たら正月の準備もばっちりできちゃいますね。
長くなってしまいましたが、共和店の情報局もこちらの記事で今年最後となります。
記事をご覧の皆様、共和店に来店されるお客様今年も一年ありがとうございました。
来年も有楽グループをどうぞよろしくお願いいたします。
記事担当:共和店 後藤