みなさん、こんにちは?ちゃんと生きてますか??
前回の情報局を呼んだ方も無事ですか??私はちょっと病んでいます・・・。
さて、今回の情報局は、前回は暗い話だったので明るくいきます。
生命の誕生!!
これを見つけると夏の終わりを感じますね。
ところでみなさんはセミの羽化のようすを観察したことはありますか?
セミは,羽化する時期や時間がだいたい決まっているので,羽化のようすを観察しやすい昆虫です。
うまく観察できたら,夏休みの自由研究が1日で完成するかも!
8月も終わりですけど種類によってはまだまだ間に合いますので、
お子さんがまだやっていなかったらぜひどうぞ!!
◆【準備するもの】
懐中電灯・虫よけ(蚊取り線香はだめ)・スケッチブックかカメラなど
☆夜の観察ですから,小さい子はおとなの人といっしょに観察しましょう。
◆【観察しよう】
今回はアブラゼミの羽化の観察を紹介します。
クマゼミ,ミンミンゼミでも,同じように観察できます。
1.まず,昼間のうちに,羽化が観察できそうな場所を探しておきます。
☆こんなところを探そう。
地面に,セミの幼虫が出てきた穴がたくさんある。
木の幹や枝に,セミのぬけがらがたくさんある。
セミがたくさん羽化する時期はセミが鳴き始めたころから2~3週間ぐらいの間です。
アブラゼミの成虫は,3週間ぐらい鳴きますので,羽化が見られなくなってからも,
しばらく鳴いています。7月下旬~8月上旬が,いちばん観察しやすい時期です。
この時期になるとアブラゼミ以外のセミのほうが観察しやすく,そのセミの鳴く時期に合わせて,観察してください。
後半で蝉の活動時期を紹介します。
2.観察は夕方から
アブラゼミ(ミンミンゼミ,クマゼミ)の幼虫は,夕方から,地上に出てきます。
日の入り時刻の少し前,穴から外のようすをうかがっています。
日が沈んだころには,木に登りはじめます。
じっと動かなくなり,背中が割れます。
一旦,さかさまになって,ひとやすみ。
どうして,さかさまになっったときに,しばらくじっとしているのでしょう?
それは肢と翅を抜き取ったあとは、翅をまっすぐに伸ばさねばなりませんが、
そのためには頭部を上にして、翅を下に垂らせる姿勢に変わる必要があります。
この姿勢を維持するためには、セミの肢は自らものに掴まる能力を要求されます。
そのためには軟らかい肢が固まってくるのをしばらく待ちます。
セミは肢を縮めて逆さまにぶら下がり、10分~20分くらい静かになります。
セミに限らず、羽化する昆虫のこの時期は休止期という名称で知られています。
ぬけがらにつかまり,はねをのばします。
はねは10分ぐらいでみるみる伸びてきます。見逃さないように!
セミだけでなくチョウ・トンボ・バッタなども羽化する時にはねを一気に伸ばします。
はねがすっかり伸びました。あとは,からだやはねが固くなり,色がついてくるのを待つだけ。
この姿になるのは,早いもので午後8時すぎ,遅いものだと12時ぐらい。
幼虫の背中が割れてから,ここまでにかかる時間は,だいたい同じです。
セミって本当は,とても長生きな虫です。
ミンミンゼミは,夏の終わりに木の幹に産みつけられた卵が次の年の初夏に幼虫になり,
幼虫は地面にもぐって,木の根から栄養を吸いながら,5年ぐらいかけて育ちます。
成虫も,「1週間の命」と言われているのですが,本当は3週間前後,生きています。
アメリカ大陸には13年周期,17年周期で発生するセミがいます。
日本のセミより,ずっと長生きですね。
ニイニイゼミは,夕方,明るいうちに羽化してしまうものも,かなりいます。
毎年、セミの声が聞こえるといよいよ今年も夏がやって来た気がします。
ところでみなさん、セミの声といっても多くの種類がありますが、
実は夏のはじめからおわりまでに聞こえる鳴き声の種類が少しずつ変わっていることをご存じですか?
真夏をイメージさせるアブラゼミやミンミンゼミ、少し涼しげな夕暮れを思わせるヒグラシなどなど、
今回は鳴いているセミの声で夏の変化を楽しむ方法を紹介したいと思います。
・ニイニイゼミ 「6月下旬~9月上旬」
ニイニイゼミの声が聞こえ始めたらいよいよ夏のはじまりです。
・クマゼミ 「7月上旬から中旬~9月上旬」
クマゼミは元々西日本にしか生息しない種類でしたが、近年は関東地方でも見られるようになってきました。
・アブラゼミ 「7月上旬から中旬~9月下旬」
夏の定番アブラゼミは一番暑い時期の象徴、夏真っ盛りです
・ヒグラシ 「7月上旬~8月下旬」
秋のイメージがあるヒグラシですが、実は真夏の夕方頃にその声を聞くことが出来ます。
ヒグラシが鳴き始めたからもう秋が来るのかと少し寂しげな印象がありますが、
この声が聞こえる間はまだまだ暑さを体感できる真夏です
・ミンミンゼミ 「7月中旬から下旬~9月下旬」
こちらもアブラゼミと常にセットのイメージで真夏の象徴です
・ツクツクボウシ 「8月上旬~10月上旬」
ツクツクボウシが鳴き始めたらいよいよ秋に近づいています
・チッチゼミ 「8月上旬~10月中旬」
チッチゼミとツクツクボウシがセットで鳴き始めたらいよいよ夏も終わりです、少し名残惜しいですが、次は味覚の秋、スポーツの秋です!
秋を楽しみましょう。
以上、代表的なセミの種類と発生時期についてまとめてみました。
セミの声を聞きながら夏の変化を感じると、また新しい夏の楽しみ方を見つけられるかもしれません。
次回は9月に突入していますので、秋にちなんだ情報をお送りできたらと思います。
しかし今年の夏はとても暑いので残暑も厳しく秋をあんまり感じられないかもしれませんね。
記事担当:駅前店 小澤