いつもご観覧ありがとうございます。
今回の新田店情報局は久しぶりに「将棋」、将棋と言えばわたくし水谷が、今回も独断と偏見と地元贔屓でお届け致しますのでお許しください。
≪2025年度 8大タイトル前半戦≫
さて2025年度棋聖戦も、まもなく後半戦に入ろうとしています。
これまで「名人戦」「王位戦」「棋聖戦」は藤井聡太7冠が防衛を果たしました。
そして「叡王戦」は伊藤匠叡王が初防衛を果たしております。
更には現在「王座戦」では、この両名がタイトル激戦中でございます。
これまで2局対戦して1勝1敗、3局目は9/30、4局目は10/7、5局目は10/28の予定です。
頂点同士のこの戦い、皆さまぜひチェックしてくださいね。
≪2025年度 8大タイトル後半戦≫
続きまして、後半戦の様子をお伝えいたします。
なんと言っても10月から始まる「竜王戦」タイトルマッチですね。
タイトル保持者は愛知県瀬戸市出身の藤井竜王!!!
対する挑戦者は・・・藤井キラーの1人の佐々木勇気八段!!
今回も佐々木勇気八段がどんな戦略で挑んでくるのか!?
序盤中盤でどんな仕掛けをしてくるのか!?
ものすごく楽しみです。
そして年を越しまして、残りの「棋王戦」「王将戦」のタイトルマッチがあり、まもなく挑戦者決定戦が始まります。
「棋王戦」の挑戦者決定戦は敗者復活有りのトーナメント制でベスト8まで進んでおります。
斎藤明日斗六段、佐々木大地七段、伊藤匠叡王、山崎隆之九段、糸谷哲郎八段、菅井竜也八段、吉池隆真四段、増田康宏八段。
注目は『吉池隆真四段(20)』ですね。
吉池四段は昨年10月にプロ入りしたばかりで、初挑戦で決勝トーナメントに登場!
第75回三段リーグでは、14勝4敗という好成績で昇格を果たしています。
いったい誰が棋王戦の挑戦者となるのか!?これから見どころです!
「王将戦」の挑戦者は、7名によるリーグ戦がまもなく始まります。
こちらは何とも言い難いメンバーが揃っていますね。
永瀬拓矢九段、西田拓也六段、菅井竜也八段、近藤誠也八段、伊藤匠叡王、佐々木勇気八段、大橋貴洸七段。
個人的には、藤井竜王との対戦が見たい藤井キラーの1人の大橋貴洸七段を応援したいですが、順位優勢な永瀬九段が勝ちそうな気がします。
いったい誰が王将戦の挑戦者となるのか!?こちらも見どころです。
≪2025年度 プロ入り棋士≫
最後に今年2025度から晴れて四段に昇格して、プロ入りを果たした6名をご紹介!!
第76回奨励会三段リーグで昇格を果たし、4月からプロ入りされた『齊藤優希四段』、『炭崎俊毅四段』。
第77回奨励会三段リーグで昇格を果たし、10月からプロ入りされた『岩村凛太朗四段』、『生垣寛人四段』。
同じく第77回奨励会三段リーグで次点を2回達成した事で昇格を果たし、10月からプロ入りされた『山下数毅四段』と『片山史龍四段』。
この6名の中で、私が気になった4名を掘り下げてみました!!
『齊藤優希四段(29)』
第76回三段リーグは26歳を迎える回まで昇格しないと退会となりますが、10勝以上の勝ち越しを続けていれば、29歳を迎える回まで在籍できるというルールの中、28歳10ヶ月という史上最長記録で昇格されました。
更に三段リーグ開幕17連勝、前回からも含めた通算19連勝という連勝記録を更新されました。
年齢制限が迫った背水の陣で大連勝をして昇格!
正しく将棋界の韓信と言えるでしょう。
『炭崎俊毅四段(17)』
第76回三段リーグで斎藤優希四段に続き2位でしたが、15勝3敗という超好成績で昇格されました。
藤井聡太竜王名人でも当時13勝5敗で昇格という結果から見て、その凄さが感じられます。
誕生日は2008年6月2日、4月でプロ入りを果たした時点で16歳の最年少棋士となりました。
近年の最年少棋士だった藤井竜王名人、伊藤叡王、藤本渚六段に続くような活躍を期待します。
『岩村凛太朗四段(19)』
第77回三段リーグで14勝4敗という好成績で1位通過を果たし、10月からプロ入りされました。
この成績に加え、名立たるプロ棋士も参加する今年の詰将棋回答選手権チャンピオン戦において、藤井聡太竜王名人に次ぐ、第2位という成績で表彰されました。
伊藤叡王でも13位という観点から、終盤力は既にトップ棋士を凌ぐポテンシャルを感じます。
『山下数毅四段(17)』
第73回三段リーグでは、惜しくも3位で昇格できず次点を1回獲得、その後のリーグ戦では10勝以上の勝ち越しはするが、2位どころか3位次点も届きませんでした。
ところが去年2024年度の竜王戦予選では、三段として6組予選で惜しくも準優勝でしたが5組昇級。
今年2025年度の竜王戦予選では三段ながら5組予選で優勝し、挑戦者決定トーナメント出場及び4組昇級を果たしました。
このような竜王戦の過程による成績で2回目の次点を獲得し、そして第77回三段リーグでも昇級条件をクリアしたことで10月からプロ入りされました。
誕生日は2008年6月3日、炭崎俊毅四段と1日違いで最年少棋士となりました。
さらには2025年の詰将棋回答選手権チャンピオン戦では、岩村凛太朗四段に次ぐ第三位で表彰されており、今後の活躍に期待してしまいます。
さて今回の情報局、いかがでしたでしょうか。
今年はプロ昇格者が凄すぎて、更に若手旋風が吹きそうな気配を感じました。
タイトル戦も注目ですが、昇格された方々の今後の活躍に大注目です!
私の偏見が多い内容でしたが、ご愛読ありがとうございました。
またお会いしましょう。
記事担当:新田店 水谷