もういくつ寝ると、お正月~♪
新しい年がもうすぐそこまで迫ってきていますね。
このころになると、どうしても「大掃除が終わらない~」とか「新年の準備をしなくては~」とか右往左往してしまいます。
今年こそは早めにといつも思っているのですけど、これがなかなか予定通りいかないのですよね(笑)。
けれどもそんな私でも、年末のためにすでにおこなったことがあります!
それは『大晦日に食べるすき焼きの肉の手配』です!!
「・・・・・・・・・」
冷たい視線と無言の嵐が吹き荒れてそうですが、そこは華麗にスルーしまして。
いやいや、ばかにできないですよ、この話。
年末に買い物をすると、通常よりお値段高いじゃないですか。
いつも迷いながらも高いのを買うわけですけども、今年は高くなる前に(この記事を書く前の11月終わりごろ)注文して、年末に届けてもらうようにしたわけです。
人の受け売りですけどね(笑)
そんな流れのこともあり、今回の森岡情報局は『すき焼き』のお話をいたします。
前置きが長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
「年末年始に『すき焼き』食べる?」と質問すると、ほとんどのご家庭が「大晦日に食べる」と答えが返ってきました。
地域で多少異なるようですが、年末に『すき焼き』を食べるのはとても人気のようです。
年末年始は家族や親せきが集まり、特別な料理を囲んで団らんという習慣もあるのでしょうね。
調べてみたところ、東海地方や名古屋のほうでは、年末年始に『すき焼き』を食べる人が特に多いのだそうです。
もともと名古屋では、鶏肉を入れて食べる「ひきずり」というすき焼き文化があり、「新年に災難・苦難などを引きずらないように」という願いを込めて食べられていたそうです。
この鶏のすき焼きは、滋賀や奈良でも食べられています。
他には『すき焼き応援県』として、全国に発信しているのが群馬県で、なんと“すき焼き食材自給率100%”を誇っているそうです。
北海道・新潟では豚肉が使われている「豚すき」、関西では牛肉のすき焼きのほか、「魚すき」「カニすき」などの海鮮すき焼きもあるそうで、ほんとに地域によって様々な『すき焼き』があるのだとビックリしました。
地域で違うと言えば、食べ方も『関東風』『関西風』とで分かれますよね。
『関東風』は「割り下」という醤油・酒・みりん・砂糖の調合されたものを使い、肉や野菜を入れて「煮る」食べ方です。
『関西風』はまず牛脂でお肉を焼き、砂糖・醤油をベースに酒・水で味を調え、野菜を入れる食べ方です。
皆様はどちらの食べ方ですか?ちなみに我が家は関東風になります。
ところで、皆様「すき焼き」には牛肉のどの部位がオススメかご存じですか?
肩肉・・・濃厚な味わいが楽しめる部位です。霜が入っているので、煮込んでも柔らかいです。煮込んで味が染み込んだすき焼きが好きな方向きです。
肩ロース・・・赤身と脂肪のバランスがよいので肉と脂の両方を楽しみたい方にオススメ。きめ細かく柔らかいので、お子さんや年配の方も食べやすいです。
リブロース・・・きめ細かい霜降りなので、とろけるような柔らかさが楽しめます。ちょっと高級な部位かもしれません(笑)
もも・・・赤身が多い部分なので、肉そのものの味が楽しみたい方、脂が苦手な方にオススメです。ただ、煮込みすぎると硬くなるので、煮込む過ぎに注意です。
ランプ・・・きめ細かい赤身で、ももより柔らかく適度な脂があり、上品な味です。
美味しいお肉には、黄金比率の「割り下」が欠かせません。
有名な割り下の黄金比率は、醤油100㏄:みりん100㏄:酒100㏄:砂糖30g(二人分)。
甘く濃い味付けのすき焼きに仕上がります♪
他にも美味しいすき焼きのコツがあります。
① お肉は常温に戻しておく。
冷たいまま焼くと、火の通りにムラができやすく、硬くなってしまいやすいです。
調理の30分前に冷蔵庫から出しておくと良いです。
② しらたきはアク抜きをする。
石灰のエグみを取るだけで、味がだいぶ変わります。
下準備として、湯通ししましょう。
ちなみに「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いご存じですか?
板こんにゃくを細く切り出したものが「糸こんにゃく」。
細く切り出してから固めたものが「しらたき」です。
製造過程が違うのですね~。私、単なる色が違うだけと思っていました(恥ずかしい・・・)。
③ 牛脂を使う。
サラダ油よりも風味や旨味が出るのは「牛脂」。
鍋をしっかり熱してから入れないと、冷めたときに口当たりが悪くなるのでご注意を。
長ネギをすき焼きに入れる前に、あらかじめ牛脂で焼いておくと香りが増しますよ♪
④ 鉄鍋を使う。
本格的なすき焼きを作るなら、欠かせないのが「鉄鍋」です。
鉄鍋は温度変化が少なく、鍋の温度を一定に保ってくれます。
⑤ 具材を入れる順番や場所に気を付ける。
関東風で、具材を一気に入れ割り下で煮込むのはオススメできません。
まず牛脂でお肉を焼き、お肉のシンプルな味を楽しんでから割り下を入れ野菜を煮るのがオススメです。
あと、お肉の横に「しらたき」は置かないようにしましょう。
しらたきに含まれるカルシウム成分が、お肉を硬くしてしまいます。
できるだけ離して置いてくださいね。
あとは、舌を火傷しないように、また牛肉の臭みを消し美味しさを増すために、溶き卵を用意しましょう♪
また、定番の具材だけでなく、変わり種具材も用意しても面白いかもしれません。
「鴨肉」は長ネギと相性が◎。
また「鶏団子」は甘い味付けにも合いますし子供さんも食べやすいですよ。
海鮮すき焼きにするなら、「エビ」「ホタテ」「イカ」もありです。
「牡蠣」を入れるなら、仕上げにバターを加えるとコクが増し、違った味が楽しめます。
野菜だと「トマト」が相性良いそうです。酸味と旨味でさっぱりとした味になります。
・・・と。ここまで書いて無性に「すき焼き」が食べたくなってきました。
まだまだ書きたい内容がたくさんありますが、長くなりましたので今回はこの辺で。
これ以上熱く語るのは次の機会にします。
最後までお付き合いありがとうございます。
それでは皆様、良いお年を~♪
☆森岡情報局毎月11日&25日更新☆
記事担当:森岡店 古川